神戸医療イノベーションセンター

ポートライナーの「京コンピュータ前」駅のすぐ北側に、「神戸医療イノベーションセンター」が3月30日オープンしました。
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どうぶつ王国に行かれる際や、空港利用時に駅を通過する際に、この建物を目にすることかあると思います。デザイン都市に相応しい外観になっています。

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神戸医療イノベーションセンターは、久元市長から紹介がありましたが、医療産業都市において、最先端の研究機関、病院クラスター、医療関連の企業330社以上と、集積が進んでいる中で、ウェットラボ(装置や薬品を使って実験等ができる実験・研究室)に対するニーズの高まりに対して設立されたものです。部屋は、借主の企業が、自身の仕様でクリーンルームなどを整備できるよう、ウェットラボ用のスケルトン仕様になっています。今後、レンタルラボ(貸し実験室・研究室)として、神戸市の外郭団体OMこうべによって管理・運営が行われます。

施設の配置図を見る

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式典では、久元市長のほか、OMこうべの山本社長、経済産業省近畿経済局、池田神戸市会議長のご挨拶があり、テープカットには、京コンピュータの計算科学研究機構の平尾先生もご参加されました。2Fには、ポスト「京」の開発研究を行う拠点も設けられています。

開所式典が行われたあと、中の施設の見学会がありました。
天井は、クリーンルーム用の機器等の設置が容易にできる仕様になっています。
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床は廊下より30cm低いままにしてあり、配管・配線を設置後に床を張ることになります。
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早速、日立製作所が、このセンターに入居し、研究開発を行うというニュースが流れました。
詳しくは、日立製作所のプレスリリースを参照ください。

プレスリリースを見る


介護リハビリロボットセミナー

神戸医療産業都市では、集積する機関や企業の方々どうしによる「クラスター交流会」が開催されています。
7月9日、TRI(臨床研究情報センター)において、タイトルのセミナーが開催され、聴講してきました。
セミナーチラシ
副タイトルとして、「神戸市と兵庫県による介護リハビリロボット等の開発支援体制の発信」という言葉が添えられています。これまで、神戸市単独で進められがちだった医療産業都市ですが、このテーマでは、しっかり連携して取り組みが進められていく模様です。
いろいろな立場の先生方から、いろいろな方向のお話がありました。開発にあたっては、まず、「医療機器」に該当するかどうかが大変重要であるため、県の薬事課(薬務主管部署)に相談をしてもらいたいということでした。また、実際に検証を依頼されることが多いという陳先生からは、持っている技術や知識だけで進めずに、実際に必要な人や現場で、しっかりと「傾聴」することが非常に大切であることが強調されていました。
ノーリフト(介護や看護の現場で持ち上げないこと)のお話もありましたが、この近くの「フォレスト垂水」さんで、ノーリフトに取り組まれているとは知らなかったです。世間は狭いわ。

伊藤忠メディカルプラザ&KIFMEC

10月2日、医療産業都市のエリアに、新しい施設「伊藤忠メディカルプラザ」がオープンしました。伊藤忠メディカルプラザは、伊藤忠さんが医療の国際交流や発展のためにと、(公)神戸国際医療交流財団に寄付していただいた資金(5億円だそうです。。驚!!)で建てられた施設で、ウェット仕様のレンタルラボ(ラボは研究室)を含む4階建ての建物です。神戸国際医療交流財団は、心臓外科の権威、松田輝先生が理事長をされています。位置的には、中央市民病院の東、ちょっと北になります。
レンタルラボが不足気味と言われていますので、ウェット仕様のラボができることは、大変、いいタイミングと思います。他には、今後の海外交流も視野に入れた医療関連の人材育成など、様々な分野で貸し出されることになります。
テープカットは、久元市長はじめ、錚々たるメンバーでした!!
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全体写真の代わりに、パンフレットの表紙を掲載します。

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最初に、松田先生がご挨拶〜一段落ついた感じの晴れやかな笑顔でお話されました!!

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久元市長もご挨拶されました〜医療産業都市は、神戸市の主要プロジェクトですが、代表として公にメッセージを伝えるには、深く広い分野の知識と理解が必要になるものと推測されますが、さすがに久元市長、就任から1年足らずですが、堂々としたご挨拶でした。

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先端医療振興財団の井村理事長のご挨拶〜

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ご寄付いただいた、伊藤忠商事の岡藤社長のご挨拶〜
(本当にありがとうございました。)

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建物の中を見学しました。
部屋の中に展示されていたものです。ミャンマーとの交流など、今後、様々な国際医療交流が行われる予定です。

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誰か寝てるのか!?と疑うような、研修用の人間のシミュレータです。不具合の起きた状況に合わせて心臓の音が模擬されて聞こえます。先端医療振興財団の井村先生が実際に聴診器をつけて試していらっしゃいましたが、そのまま診察しそうな(笑)雰囲気でした。
試してみますか?と言われましたが、あまりに怖すぎてやめときました。

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KIFMECの田中先生も、財団の顧問としてテープカットに出席されました。KIFMEC(神戸国際フロンティアメディカルセンター)病院は、この伊藤忠メディアカルプラザのすぐ南側に建設中で、来月オープンの予定です。KIFMECで使用予定の白衣を着用の田中先生です。地元の産業を大切にしないといけないからと、播州織の生地を使用したワールドの白衣です。おしゃれですね!?

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女性用です。素敵!!
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ノーリフト協会

昨日、オーストラリア大使館で行われた、セミナー「ノーリフトの活用で変わる医療や介護の世界」を聴講してきました。
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冒頭にあいさつされるオーストラリア大使館 貿易ご担当者

なぜオーストラリア大使館??という疑問を持たれると思いますが、看護や介護の従事者が腰痛によって悩まされるという課題にオーストラリアでは15年以上も前から取組み、98年には法整備が行われました。即ち、看護・介護の現場で、人を移動させたりする必要のある時に、器具などを使い、人の手によるリフティング(持ち上げ)を禁止するというものです。日本のノーリフト協会は、オーストラリアに看護師として留学・研修を受けられた安田さんが、帰国後、これは日本でも広めないと!と社団法人として立ち上げられたもので、研修や広報など、今日までさまざまな活動を展開されてきています。

今回は、オーストラリア大使館のご協力によって会場をお借りし、セミナーの形式で、いろいろと関係する方々から発表も行われました。

1.保田さんより報告
「日本の看護・介護職6000人に及ぶ腰痛関連調査報告」
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・1万人に調査票を送って6045人より回答を得た。
・ノーリフトの取り組みは、ケアを受ける側にもメリットがある。
・寝たきりというのは、「寝かせきり」であるということ。
・ポジショニングが悪いと筋緊張が解けない。

2.産業技術総合研究所 西田佳史氏
「日本の老人介護施設でのひやりハット調査報告とロボット技術の活用」
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・こどもの事故に着目し、事故の例を集めて分析をし、メーカーに報告することで、より安全な子供用の玩具や製品が出るようになった。
・同じ発想で、高齢者の生活の周りのヒヤリハット事例を収集し、どこで起きたか、どういう状況か、などのデータを集めて分析し、見える化することによってメーカーや関連施設などに提供、製品開発や改修、また、運用の改善などに使ってもらえればと思っている。

3.滋賀医科大学 垰田和史准教授
「日本における腰痛予防対策指針」

・自動車産業では、労災の腰痛は過去のものとなった。
・労災のデータをみると、看護師の4日以上の腰痛が少ないのは、「労災の申請をする」という風潮や文化が無いのではないかと考えている。腰痛は、自身の技術が未熟ではという教育や風土。
・労基法64条や女性労働基準規則2条には、重いものを持ち上げる規定がある。
・平成6年、「職場における腰痛予防対策指針」が策定されたが、看護師・介護士は含まれていなかった。
・今回(2013年6月?)、対策指針が改定され、介護士・看護師・保育士・教員なども対象となる。
・原則として、「人力による人の抱え上げは行わない」ノーリフティング スタンディングマシーンやsライディングボードを使用するよう定められる。
・H25〜H29 第2次労働災害防止計画が定められ、行動に移される。

4.兵庫県立リハビリテーション中央病院 中村春基 先生
「神戸市の福祉用具使用に関連した調査報告」

・H23年度「骨そしょうしょうによる骨折のリハビリテーションにおける福祉用具の適正な利用に関する調査」というものを国から委託して行った。
・高齢者が骨折をすると、骨折−>病院−>施設 となり、施設には、医療の専門家がいないことが多く、十分なリハビリテーションや歩行訓練が行われないことが多い。
・「ヒッププロテクター」と呼ばれる福祉用具も、ほとんど使われておらず、そういった背景からの調査であった。
・H24年度からは、福祉用具の適正利用のためのガイドラインつくりに取り組んだ。神戸市の医療関係者、リハビリテーション関係者など、医師会を含めたメンバーで構成される。
・H25年度は、国の事業は終わったが、神戸市が単独の予算を出してくれたので続けることができた。
・杖、歩行器、車いすなど、正しく使える人が少ない課題。
・40時間の講習を受けると専門家になる。
・急性期の病院では、新しい用具が購入できておらず、数が不足している。
・用具のメンテナンスができていない。
・など、課題が浮かび上がる。
・策定したガイドラインを西区の関連施設で年末に試行してみる。
・得られた結果を基に今後展開していく。

5.厚労省 老健局振興課 宮永 敬市氏
「厚労省での取り組みについて」
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・団塊世代が介護保険を使い始める2025年がキーとなる。
・今後、介護保険制度を維持し、高齢者ケアを確保するためには、
 ①元気な高齢者を増やす
 ②介護職の離職を減らす
ことが必要となる。
・介護者の負担を減らす福祉用具の開発を促進する。
・例えば介護者の負担を大幅に軽減できる「自動排泄処理装置」は、800台しか出ていない。
・介護ロボットの開発と、普及などに取り組んでいきたい。


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出演された皆さんで会場と質疑応答を実施

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保田さんが最後に、「今後取り組んでいきたいこと」について説明されtました。

家森幸男先生のご講演

 先端医療振興財団の主催による「第5回予防医学セミナー」が開催されました。私が、医療産業都市に関連して、健康と食を科学した健康食堂を作るべきと言っているのは、そもそも、家森先生にお会いしてお話を伺ったからです。(2006年02月21日の活動報告をご参照ください。)大豆、減塩と血圧は強い関連性を持っていることを多くのデータから裏付けされています。
家森先生は、WHOの研究として、世界の食事と寿命の関連性を研究された第1人者。素晴らしい内容は、もっともっとたくさんの人に広めたいのですが、私の発信力不足を感じます。
今回のご講演で気になった点は、最近の女子大生の栄養事情・健康事情と食生活。私は、近所のコンビニが1週間閉まっただけでオーナーに「もう餓死するかと思いました。。。涙」と訴えるぐらいなので、あまり偉そうなことは言えないですが。。。それでも、一応、考えて食事をするようにしています。毎日、黒豆の豆乳を必ず1本飲んで、塩分はなるべく控えめに、油ものも控えるようにしています。なぜ痩せていないのかって?それは炭水化物と糖分の取りすぎでしょうねえ。カロリー過剰と。。。(笑)お酒をやめてからケーキに興味がわくようになりましたし。。でも、健診とかでは健康です。(^o^)
それから、理研の分子イメージング科学研究センターの片岡先生、水野先生、アメリカでスポーツクラブを運営されている岡本氏、そして家森先生のパネルディスカッションが行われました。岡本氏は、フランスのマラソンのシモン選手を、ルーマニアで見出して世界の選手に導いた方らしいです。すごいですね。シモン選手、大好きだったので、なんか嬉しいです。
テーマの最後に、日本人は食を楽しむ習慣があること、「食」だけでなく、「食卓」を囲んで食事することに大変意義がある、というようなディスカッションが行われました。世界の長寿国では、大家族で食事をするところが多いということ。食事をすることは、単に栄養補給だけでない、人と人との「場」を持つことでもあるんですよね。会場からいろいろな質問も出て、楽しい講演会でした。
また、HIDEC(神戸健康産業開発センター)で研究を続けられていたナード研究所が、HIDECを卒業(という表現をされていました)し、分譲用地を購入されました。ナード研究所の北庄司社長から、会社概要を説明していただきました。
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医療介護地域ケアネットワーク(垂水区医師会)

垂水区医師会・神戸西医療・介護ケアネットワーク(エナガの会)の取り組みで、レバンテホールにおいて在宅医療に関する市民フォーラムが開催されました。
今回は、本当に驚きです。第1部が寸劇になっていました。タイトルは、「裕次郎さんの退院」。脳卒中で救急病院に運ばれた、裕次郎さんという患者さんを仮定して、2週間で退院を迫られ、自宅に帰るストーリーです。
出演者は、全員、スタッフも含め医師会の先生や看護師さん、薬剤師さん、介護のケアマネ、歯科医師さん、介護スタッフ、などなど。実際に携わっている方が役を演じているので、リアリティあふれ、とてもわかりやすかったです。
第2部に講演していただいた先生が、「この地域の皆さんは本当に幸せです。こんなに熱心な医療のスタッフがそろっていて」と言われていましたが、お忙しい皆さんが、この日のために演劇の練習を重ねていただいて、本当に頭が下がります。ありがとうございました。

せっかくなので、写真で紹介します。
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裕次郎さんは、担当の先生から2週間で退院を告げられます。まだまだリハビリも必要なのに奥さんともども驚き。(担当の先生、淡々と言い放って、とっても名演技でしたねー)
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病室に戻って、地域連携室の看護師さんが相談にやってきます。
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退院後にどうすればいいか、地域連携室それぞれの担当で、全員で会議を開いて相談します。
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ここで、中村先生、在宅医療を担当する中村先生役でご登場。
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不安を抱えて自宅に戻りますが、いろいろなスタッフが支えてくれます。まずは、訪問入浴サービスのスタッフの皆さん。自宅のベッドの横で入浴できます。
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入浴の様子を実演していただきました。(歌も踊りもついてましたよ。笑)
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その後、ケアマネさんに奥さんが裕次郎さんの車いすへの移動の困難さを訴え、理学療法士のお姉さんがやってきて、力を入れずに移動させるコツを伝授します。
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裕次郎さんは糖尿病を持っていて、奥さんはインシュリンの注射に気持ちが集中。ほかにも飲まなければならないいろいろな種類の薬の管理に四苦八苦。自宅に薬剤師さんがやってきて投薬指導を行います。
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その後、医療費の相談に乗ったり、歯科医師さんがポータブルの器材を持ち込んで訪問診療したり。(歯の形の着ぐるみは、兵庫県の歯科医師会のキャラクターでんたくん、、、だったと思います。)
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最後に出演者全員ご登場


第2部は、神戸学院大学総合リハビリテーション部の備酒先生のご講演。
脳卒中から半身不随となり、リハビリ等を拒否して寝たきりになってしまった患者さんを、介護のスタッフみんなで相談をして、元の仕事場である牛小屋に連れて行ったら、何とか一人で立ち上がり、牛の頭を1頭ずつなでて行ったというエピソードを紹介していただきました。
とってもお話がお上手で、引き込まれていきました。

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会派視察多摩・秋田#1

先週、会派視察に行ってきました。多摩市では、多摩南部地域病院にお伺いし、在宅医療のシステムとして先進的に取り組まれている「多摩胃ろうネットワーク」について調査を行いました。
多摩胃ろうネットワークは、多摩市周辺のニュータウンを中心にした地域で、在宅での胃ろう患者が急増し、トラブルが増えたために、始まったもの。医師会などが連携して取り組み、標準のパスを作成し、共有することでトラブルが回避できたというもの。H21年には厚生労働省の補正予算によって、システムのIT化が行われました。在宅医療のITシステムの基礎部分が作られています。(実際は、各病院の電子カルテが標準化されていないなどの課題が多い)
院長先生が直接お話をしてくださいました。お忙しい中、ありがとうございました。
レポートを掲載しておきます。

視察レポートを開く

今後、在宅ケアや在宅医療システムを充実させていくことは喫緊の課題となります。一足早く、システム化(ここではまず胃ろうの地域連携パスの仕様が決まったので、IT化できています。実際は仕様を決めていくのが大変のようです。)されており、また、WEB(標準のインターネット経由でシステムを使えるように作られている)対応のもののため、そのまま、仕様が決められれば応用できそうです。
今後、人材育成と共にツールの開発が必要になると思われます。


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医療産業都市推進協議会の記念セミナー

少し前(3月26日)になりますが、「神戸医療産業都市推進協議会」を発足させるにあたっての記念セミナーが開かれ、聴講してきました。
市のアナウンスする資料によると、神戸医療産業都市が200社を超える医療関連の企業が集積するまで発展してきており、「成長期」へと移行するにあたり、クラスター形成の取組みを、一層強力に推進するため、これまでの推進主体である「神戸医療産業都市構想研究会」を発展改組して、新たに「神戸医療産業都市推進協議会」を設立、、とあります。今回は、推進協議会の委員の方が集合して簡単な発足式が行われ、そのあと記念のセミナーが開かれました。
その講師の先生方の、なんと豪華なこと!!(驚)神戸・兵庫にある理研の主要研究施設のトップの方々を中心に、先生方がお忙しい時間を割いて集合され、短いセミナーをわかりやすく行っていただきました。
SACLAの研究所長も来られていて、X線自由電子レーザーのことについての紹介がありました。皆さんには、SACLAですぐに検索できるホームページをみていただくことをお勧めします。少しだけ所長さんのお話をご紹介します。HPから図を使わせていただきます。
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引用〜独立行政法人 理化学研究所 播磨研究所 X線自由電子レーザー ホームページ〜
通常のX線は、レーザー光線のようにピシッとそろっていません。Spring-8の光にも、強いX線がありますが、レーザー光のようにはそろっていない(方向や波の形)ので、Spring-8による分析では、化学反応の結果としての物質の分析などに留まっていました。ところが、SACLAでは、原子のレベルの波長の短さで、レーザー光のピシッとさがある強い光なので、化学反応の瞬間瞬間をとらえることが可能になってきます。たくさんのデータをとって、その結果が化学反応のどのステージであったかをスパコンを使ってシミュレーションさせ、順序を並べ替えることで、詳細な化学反応の状況を追いかけることが可能になってくるそうです。非常に強い光なので、照射対象は壊れてしまうということですが。タンパク質の構造や、細胞の構造を、原子のレベルまで細かく見たりすることもできるようになるとのこと。よくわからないけど、すごそうですね!!
それから、最後に県立大の先生から、現在の医療産業都市の経済効果について、実際に進出企業の方々にご協力していただいて、積み上げていった数字の中間結果の発表や「先制医療の実現に向けて」というタイトルで、京大の先生の国の医療保険制度も絡んでくるような興味深いお話もありました。

脳梗塞に対する再生医療について

先日、まとめの活動報告の中で、医療産業都市の一般公開の中でのセミナーについて、また、報告します。と、言っておりました。あまり遅くなると、ただでさえ難しかったのが全部年の瀬と共にクリアされそうなので、必死に思い出して報告してみます。
ちなみに、神戸新聞NEWSに、非常にわかりやすく解説がありましたので、ご参考まで。
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/0004626620.shtml
「脳梗塞に対する再生医療の現状とその未来」というタイトルで、11月5日、先端医療センターの田口先生がご講演されました。

脳梗塞による世界の患者の死亡は、年間500万人。日本では、27万人に発生し、13万人が死亡する。患者数は279万人。3時間以内に血栓を溶かす血栓溶解の手法が知られているが、それでも3%の患者しか救えない。
寝たきりの人の1/3は脳卒中が原因といわれる。

1.脳卒中、認知症予防
血管表面の細胞は入れ替わっているため、メンテナンスが必要。造血幹細胞が関与している。
脳梗塞を起こしやすい人は幹細胞が少ない。
1年間の追跡調査によると、幹細胞が少ない人は認知機能が進む傾向。多い人はほとんど変わらない。糖尿病性腎性、透析患者の予後の悪化、死亡率など。

・幹細胞の少ないのは、骨髄からうまく幹細胞が動員できない OR 骨髄の老化、枯渇など
・赤ちゃんねずみの骨髄を高齢者ねずみに移植すると、高齢者ネズミの末梢血の中の5%が赤ちゃんネズミに由来する細胞になっていた。
・移植していない高齢者ネズミに傷をつけるとあまり反応がないが、移植ネズミでは毛細血管が現れてくる。
・脳梗塞を起こさせると、移植ネズミのほうは、移植していないものに比べて死亡率が低い。
・脳梗塞を起こさせると、移植ネズミのほうは、移植していないものに比べて脳梗塞が小さかった。

予防の手法として考えられるもの
 ①臍帯血を保存しておく②若い間に骨髄を冷凍保存しておく③iPSから自己造血系幹細胞を作る

2.脳卒中治療
・これまで、神経幹細胞(動物)を移植しても、症状の改善がみられなかったことが報告されている。(ハーバード大学で豚で試験)
・それで、神経の再生には、まず血管の再生が必須であることに着目。
・発生の段階で、まず血管を再生させる。
・血管を再生すると、脳組織の再生が促進される。
・ねずみで実験を行った。脳梗塞を起こしたネズミに、骨髄から細胞をとって治療を施した。改善がみられた。

臨床研究が始まっており、数名の患者さんで症状の改善がみられた。

<臨床研究対象の人>
・心原性脳塞栓症(心臓の血管の壁がはがれて脳にいき、脳梗塞を起こしたもの)
・20才〜75才
・7日目のNIHSSが10点以上(*川原田注 すみません。メモしていなかったのですが、患者さんの状態のことだと思います。ネットで調べるとNIHSS採点表というのがあります。)

現在、臨床研究の対象となる患者さんから骨髄を採取し、CPC(Cell Prosessing Center)の中で、特殊な技術を持った人が、骨髄から必要となる骨髄単核球を分離し、患者さんに投与している。

普通の病院でも分離ができるような装置が求められる。

現在は、臨床研究として実施している。
治療費は、先進医療で認可が出れば30万円くらいではないか。

会場から質問があって、以前に脳梗塞を起こした人でも施術可能かというものでしたが、「脳梗塞を発症してから時間が経過すると、神経幹細胞がだめになっていくので、2週間くらいまでに施術する必要がある。」ということでした。

先生が例に出された患者さんのケースでは、本来、もっと動かなくなるような症状であったのに歩いて帰ることができた、というものもありました。

遠いところにあった再生医療がぐんと近くなった気がします。今後に期待したいですね。

くも膜下出血について

一昨日、巨人の木村拓也コーチがくも膜下出血で亡くなられました。その日の阪神戦は勝利となり、テレビ番組などで、選手時代のことなど、いろいろと報道されています。昨年、9月のヤクルト戦で、巨人ベンチは控えのキャッチャーがいなくなり、急きょ、キャッチャー木村拓也としてマスクをかぶって、10年ぶりにも関わらず1イニングを抑えたことが、野球ニュースの大きな話題となりました。「えええぇ!?」と、驚いたこと、よく覚えています。漢字を調べようとネットで検索したら、YouTubeにその1イニングの場面がアップされていました。右の豊田から左の藤田、再び右の野間口と3人のピッチャーを相手に配球の組み立てからキャッチング、なかなか急場でこなせるものではないですよね。最後の野間口の球は151kmです。素晴らしい選手にご冥福をお祈りしたいと思います。
 さて、かく言う私も、5年前に同じ病気のくも膜下出血で手術を経験しました。今は、このとおり、中央市民病院の高度な技術で復帰しておりますが、テレビの報道で、私のようなケースもあることが隠れがちなため、このページでぜひとも皆さんに知ってもらいたいと、投稿しています。私のようなケースというのは、「病院に行こうと思った時には、頭痛はきていなかった」ケースです。テレビの報道では、経験者にインタビューなどをして、「頭が痛くなって。。」ということを初期検知の手段のように伝えられています。私のケースは正確には、「頭痛はしていなかったけれど、病院に行った。」といったほうがいいかもわかりません。
 もちろん、病院に行ってCTスキャンをとったりとしている間に、頭は痛くなってきました。でも、その前に病院に行けたことが後遺症もなく過ごせることにつながったと思います。これまで経験したことのない違和感があり、体を起こすのが大変しんどかった、平衡感覚がとれなかった、などが私の初期症状です。もし、頭痛だけが判断基準であったら、病院に行かずに寝ていたかもわかりません。
 といって、極端に神経質になる必要はないと思います(私の場合でも、あきらかに経験したことのない感覚でした)が、頭痛がないからということでは判断しないでほしいなと思います。皆さんにも、この知識は持っていてもらいたいと思います。前兆がどんな様子であったかを、患者さんから聴取して、統計を取ったりして研究している先生ってあまりいないんじゃないかなとも。
 脳ドックでくも膜下出血の原因となる動脈瘤があるかないかはわかります。あるとわかって、ある程度大きい場合も、中央市民病院では、カテーテルを通してコイルを入れて詰めるかたちの手術ができます。

会派視察(東京)

少し前になりますが、12月に会派視察で東京に行きましたので、視察の報告をいたします。視察箇所は、国立がんセンター==>がんの放射線治療シンポジウム受講(原子力利用技術の医療への貢献)==>国立感染症研究所 感染症情報センターと、医療関連となりました。内容をレポートにまとめていますので、添付しておきます。
ファイルをダウンロード

東海大学医学部付属病院

まずは、救急に力を入れている東海大学医学部付属病院を訪問しました。ここの病院では、専用のドクターヘリを所有していて、年間活動実績は400件、神奈川全域を含め、遠く山梨からも患者さんを運ぶこともあるそうです。ヘリポートが屋上と地上にあり、通常は地上のヘリポート(病院の玄関横すぐのところにあります)が利用されています。年間の患者さんの数は71万人。うち8000人が救急(もちろん救急車等を含んでます)。ベッド数は804床、平均入院日数は13日。医師350人、看護士800人、薬剤師40人、技師(放射線技師や理学療法士など)300人、事務200人に臨時職員を加えると2500人という人数の職員さんが働いています。入院が決まったときや退院の際などにPFM(入退院センター)でいろいろな相談に乗ったり、入院のための準備などが行われます。カウンセリングをきっちりやることで、入退院の際のサポートを行うだけでなく、病院の運営上も、入院時に患者さんのプロファイルを細かく把握できるような情報の収集・把握が可能になっています。私たち一般の人には、外来も入院もあまり区別がないんだけど、病院の中はきっちり分かれているから、意外とそうした情報の共有や早期入手と言うのが大事になってくるんですね。また、退院の時に、家庭で介護が必要だったりする場合や、転院先の病院を探してもらったりと、いろいろ相談に乗ってもらえるようでした。診療費用の計算には、医師の補助のクラークが代わりにデータを入力してくれるから、患者さんが窓口に戻る際には会計の計算は終わっているし、医師には事務仕事が軽減されるメリットがあります。会計処理には、自動精算機が7台導入されていて、患者さんの待ち時間を更に縮める工夫(もちろん、コスト削減もあるでしょうが)もされていました。どういった点が職員の効率を上げられるのか、隅々まで検討されている感じで、例えば看護師さんなどが使用する検査用機器は、毎日、専門のメカの人が点検をして、常にOKの状態にして、ふたつの病棟の真ん中に置かれ、いちいち貸し出しなどの手続きを行わずに共有されていました。そして何より驚いたのは22あるという手術室を、廊下から見学して回った点。私は怖いので中は見てない(元・獣医師志望の情けない理科系。。)ですが、この日もたくさんの手術が行われていました。手術室が多いので集中治療室なども充実していて、程度によって2段階になっていました。病棟の真ん中のナースセンターは、すごく広ーくなっていて、病室に一人おいておけないような患者さんは、そこで1日過ごすようです。いろいろと案内したり説明してくださったのは、全員看護士さん(多分、主任さんとか役はお持ちと思いますが)。きびきびと丁寧なご対応、素敵でした!!(委員みんなが言ってました。)
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先端医療と市民の協働を考えるシンポジウム

2月3日、タイトルのシンポジウムが先端医療センター横の臨床研究情報センター(TRI)で開催され、途中からではありますが、出席してきました。基調講演は、アメリカのJDRFという、若年性糖尿病の財団の科学部長さんのゴールド・スタイン先生。どういう財団かというと、これがすごくって、I型糖尿病の子どもさんのお母さん方が設立(30年以上も前だそうです)された財団で、I型糖尿病の治療法の研究に寄付を集めて投資を行ってきているのですが、今や(2006年)1年間に1億3500万ドルもの研究費の助成をする規模らしいのです。今日の為替レートで、1ドル106円強くらいですから、それに1.35億をかけてみてください。そんな金額を、どうやって集めるのか、驚きのひとことなのですが、95%が個人寄付らしいのです。講演のあとは、パネルディスカッションがあり、臓器移植推進協議会の川瀬事務局長も出演され、意見を述べられていたり、松田先生も質問されたりしていました。(お二人については推進協議会の総会の活動報告をご参照)先端医療センターの西川伸一先生が全体のコーディネートをされており、交流会でも少しお話させていただきましたが、日本でも、こうした動きを、医療サイド・医者のサイドや、行政のサイドからではなく、患者さんたちの声でやっていってもらえれば、と話されていました。
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11月1日 見附市

長岡市の近くの見附市という町では、今はやりのメタボリック対策に早くから取り組んできました。町の人口は4万数千人ですが、現在、1100人くらいの人に、健康運動教室に参加してもらっているということ。延べで人口の6.5%(?)くらいが教室に参加。健康運動教室は、計測器付のエアロバイク、スキャン機能付体重計、パソコン3台のほかは、特にジム等のような器材はなく、なるべく自宅でも続けやすいようにと、イスひとつでできる運動が中心になっているそうです。教室を通して仲間作りができ、コミュニティ形成にも役立っているようです。つくば大学との提携によって、大学発のベンチャーが開発した健康管理のソフトウェアを用いて、個々のデータが管理され、個々に指導が受けられるようになっています。この個別データ管理ソフトの使用料、指導員、設備の費用等がかかり、ソフトの使用料は、主に、利用者に負担してもらう月会費¥1500に市の助成¥250を併せたものでまかない、指導員12名の費用は、介護保健の事業などで、トータルでまかなっているとか。今のところ、市の持ち出しは¥1300万程度。(初期投資の費用や、施設の運営費などが別途あるもようですが)もうすぐ、その結果のデータが出てくると言うことで、期待したいと思います。
教室で育てている子宝草の小さい苗をもらってきました。がんばって育てよっと。
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舞子ビラで市政報告会を行いました

6月2日、舞子ビラにおいて市政報告会を行いました。たくさんの方のご出席、どうもありがとうございました。医療産業都市に関連して再生医療やPETなどの医療機器について、第2部として高齢者を取り巻く税制改正、保険料についてのお話をさせていただきました。第2部では、参議院議員で民主党県連の代表でもあります、つじ泰弘さんをゲストに迎え、福祉や医療など実際にいろいろなことが決まっていく厚生労働委員会の委員として(現在、理事でもあります)6年間発言してこられたご経験を基にお話をお伺いすることができました。大変お忙しい中、駆けつけてもらったわけですが、私たちにとって遠くにある参議院の委員会を、大変身近に感じることができたのではないかと思います。
現在、3人の子供たちの子育て中のママで最近消費生活アドバイザーとしても活動中の後輩中村のり子さんにも登場してもらいました。「大豆を使ったとってもとっても簡単なメニューを考えてくれへん??」と頼んでいたら、家事に育児に忙しい中、実際に家で作ったものを紹介してくれました。(残念ながら彼女の写真が撮れていないので、じゃこ大豆ごはんの写真を添付いたします。。。)
最後に、こちらは先輩の川崎孝さんにも出演していただきました。川崎さんは、社会人野球(三菱重工神戸)で選手・監督として活躍後、NHKの高校野球の解説者としても引き受けられ、会社の広報部長の仕事と兼任で活動された方です。このたび、野球連盟の近畿の理事を降りられたことで、一区切りのため「108の絆」という本を出され、紹介をしていただきました。(非売品ですが)
何はともあれ、多数の皆さんのご出席、どうもありがとうございました。

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がんのシンポジウムを聴講

先週土曜日、舞子ビラにおいて、医療関連のシンポジウム「あらためて”がんとどう向き合うか”」が開催され、聴講してきました。会場は、満席で、お話では、800数十人の申し込みがあって、キャンセル待ちだったようです。がんの悩みを抱えている方が如何に多いかということでしょうか。昨年、「がん対策基本法」が成立し、今年4月から施行されていますが、この法律の制定にあたり、自ら抗がん剤治療を受けながら国会質問をされた、民主党の山本孝史議員も出席予定でしたが、治療のためビデオ出演となりました。抗がん剤で得られた時間を日本のがん治療の発展のために使われているお姿には、私だけでなく、聴講されたみなさんが深い感銘をお受けしたのではと感じました。
中川恵一先生のご講演は大変わかりやすく、また、興味深いものでもありました。講演の内容は本にまとめられているということで、会場で売られていた先生の本を買ってきました。今後、日本人のふたりにひとりががんに罹って、3人にひとりががんで死ぬ時代がくる。日本のがん治療は、痛さをどうするというケアが進んでいないから、モルヒネをうまく活用することや、放射線治療に力を入れていくことが必要であること。などなど。他にも県立がんセンター(旧成人病センター)や西神戸医療センターのセンター長の先生や西区で開業されている金里先生、患者さんの立場から、看護師さんの立場から、などなど、大変内容の濃いシンポジウムでした。県立がんセンターで配られている冊子を紹介しておきます。

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分子イメージングのシンポジウム

昨日、分子イメージングの研究シンポジウムを一部聴講してきました。矢田市長を始め、行政・プロジェクト関係の先生方のご挨拶がありましたが、主催者挨拶として、ノーベル賞を受賞された野依先生のお話がありましたので、少しご紹介します。

野依先生のお話から〜
なぜ、今、分子イメージングか?少子高齢化がが進む中、国の医療費は30兆円に及び、2025年には倍増するとも予測されている。このうち、20%は医薬品費。医薬品の開発には10〜15年かかり、また、開発された薬品の有効性や副作用のきつさなども考慮すると開発の効率は悪く、無駄が多い。アメリカでもこうして9兆円は無駄になっているといわれ、日本ではその半分くらいだろう。現在の開発技術では、科学的な証拠によらない点も多い。現在では、人ゲノムやたんぱくなど、「分子」単位で理解されつつあり、遺伝子のほんの少しの違いで、(薬の効き目等が)左右されることがわかってきた。これからは、オーダーメイドの医療の時代であり、その「挙動」を画像としてとらえる技術がPETを中心とした分子イメージングである。推論より科学的であり、候補物質をいち早く見つけることが可能になってくる。
分子イメージングの技術を用いることで、薬品開発のコストを低下し、創薬の早期発見につながる。分子イメージングの研究は単なる数年間のプロジェクトに終わらせてはいけない。人材の育成が重要であり、「化学者」の参画が大変重要であるが、分子イメージングに興味を示す化学者があまりに少ないことを憂慮する。トランスレーショナルリサーチには、法整備も重要である。井村先生の先端医療振興財団、理研の発生再生総合研究センターとの連携も重要である。

とにかく、難しい分野なので、これから何がも問題で何が必要かを考えるだけでも理解するのが大変です。会場で配布されたパンフレットの一部も紹介しておきます。


中央市民病院#2

次に中央市民での新しく取り組んでいる「外来化学療法センター」や「血液浄化センター」などを見学しました。血液浄化センターに貼ってあった読売新聞の記事がわかりやすかったので、記事と装置の写真を添付いたします。関節リウマチでは、本来、敵となる病原体をやっつけるはずの白血球が血液から関節に入って自分自身の細胞を攻撃してしまい炎症を起こさせるので、白血球を除去するための装置です。2004年から保険も適用されることになったようです。

  

中央市民病院#1

会派での視察1箇所目、中央市民病院では、昨年導入された最新式のCTを見学しました。CT装置は、GE横河メディカルシステム製のもので、1回転で64枚分のCT画像が得られるものです。(「64列マルチスライスCT」という名前で昨年の新聞には紹介されています。)素早く一度にたくさんの画像が得られ、それを元にコンピュータで合成させることで、3次元の画像や断面図が得られることから、大変好評のようです。ちょうど次々と患者さんが検査にこられていたので、装置の概観はご紹介できませんが、いただいたパンフレットに掲載された画像でみてくださいね。息を止める時間が短くて済むことなど、呼吸器系の患者さんの負担軽減になることもさることながら、細い血管さえ鮮明な処理後の画像には全く驚きでした。画面で人体模型を見せてもらっているような感じです。心臓の画像を得るには、1時間くらいの処理時間が必要とかで、心臓は1ヶ月待ちの状況のようです。


ごはん・大豆・減塩!!

前に、「先端医療の夕べ」で講義を受講した家森先生(2月21日活動報告参照ください)にお会いしたら、「ごはん・大豆・減塩の健康効果」に関する新しいパンフレットをご紹介いただきました。先生は、県の健康財団の会長というお立場だけでなく、とってもお忙しく、今度、「世界不思議発見」と、「世界一受けたい授業」にもご出演予定だそうです。放映日がよくわからないのですが、ご自分の足で20年かけて世界各地を回られ、現地の食と寿命の関係を研究されたご経験があり、きっときっとおもしろい番組になると思います。放映日がわかればお知らせします。
パンフレット、タイトルを少し紹介しますね〜

○ごはんの効果 ごはんを食べると肥満も少なく、心臓病死も少なくなる!!

○大豆の効果 もっと大豆を食べよう・・・大豆イソフラボンが悪玉コレステロールを下げる効果や女性ホルモンに似た働きなどについて

○減塩の効果 今摂っている塩分を半減しよう!!・・・食塩摂取量と脳卒中死の関連の世界比較など

1日に一度でも、ごはん・大豆・減塩の効果を最大限活かした食事を心がけると、血圧やコレステロール値に変化が現れるということです。パンフレットは全部ご紹介できませんが、「ひょうご”食の健康”運動」の中に提唱されています。

 

臓器移植推進協議会

今日、兵庫県臓器移植推進協議会の総会が開催され、協議会会員のひとりでもあるので、一部ですが出席してきました。今週末の本会議準備のため、会派の議員総会が長引いてしまって、阪大の松田先生の講演会の途中からの出席となりましたが、最新の臓器移植の状況についてお話を伺うことができました。
臓器移植法の改正については、1.臓器提供ができる条件 2.移植のための脳死判定の実施条件 3.15歳未満の臓器提供の3つについて出されている改正案の問題点などについてのお話がありました。日本での臓器移植が極端に少ないのは、宗教感の違いなどがあるということですが、提示されたグラフを見ると、アジアの中でも特別に少ないようです。15歳以下の臓器提供についても、海外への渡航費用など、多額の費用を寄付で賄っている状況など、どうしたらいいのか、国民全体で議論を進めるべきと思います。松田先生は、「とにかく移植コーディネータを増やすことが何より重要」とおっしゃっていました。また、臓器提供の意思表示カードの普及啓発を訴えられていましたので、本日配布された一番新しいカードを添付しておきます。それからもう1点、移植が飛躍的に進んだ要因に、「サイクロスポリン」という薬の登場がありました。サイクロスポリンは免疫抑制剤で、自己でないものを攻撃する免疫の機能を抑制する働きがあります。(以前、腎臓移植を受けられた方から、この薬のおかげなんだと見せていただいたことがあります。)
カードを見てみたい、持ちたいと思われた方はメールください。お送りします。

 

家森先生

(川原田注;本が出ているということで本日買ってきました。詳しくは、皆さんこちらの本でお勉強くださいね)
○WHOに依頼して世界の食生活の実態を調査させてもらい、国際共同研究マップというのを作った。
○世界で長寿だったのは、豆腐を主食にしている中国の南の地域の人々、マサイ族(塩、味を一切つけない)、コーカサス地方の人々(ヨーグルトを食べる)
○オーストラリアのアボリジニが最も短命。肥満が大半で平均寿命52〜3才。しかし、8000年前からうなぎの養殖をしているアボリジニもおり、その人たちは80、90まで生きる。
○日本人もアボリジニもルーツは同じ種族で、遠くアフリカ大陸から氷の上を渡ってアジア、オーストラリアへ移動してきた。
○氷の上での生活が長く、塩などを蓄えようとする「倹約遺伝子」を持っている。
○24時間採尿調査(ユリチェック)と呼ばれる検査で、一日のうちどれくらいの栄養分(塩分など)をとっているかなどがわかるもので調査を行っている。
○胃がん、脳卒中は食塩の量と関連する。
○一日2g塩分を減らせば1年寿命が延びる。
○ナトリウムをカリウムが退治してくれるので、野菜や果物をとるのも良い。
○コレステロールと心筋梗塞死亡率の関連を見るとイギリスなどでコレステロールが高く死亡率も高いのに比べ、フランスはコレステロールが高くても死亡率は低い。食生活と関連する。
○「塩」と「油」の組み合わせが最も悪い。
○女性が男性より寿命が長いのは、女性ホルモンの影響。女性ホルモンが少ない男性には、減塩(3年)大豆とDHA(7年)での対応をお奨めする。
○DHA,大豆たんぱくは血液をさらさらにする。
○乳がんは、女性ホルモン、エストロゲンが強すぎて乳がん細胞のレセプターにエストロゲンが入ることによって起きる。
○イソフラボンはレセプターに先に入るため、エストロゲンが入れず、がん化を防ぐ。女性にも大豆を奨める。
○もうひとつの長寿地方での食品ヨーグルトは牛乳よりもおなかに優しくカルシウムを補充できる点でも優れている。
○WHOの奨める塩分摂取量は一日で6g。何も味付けしないマサイ族の食事でも一日2.5gの塩分を摂取することを考えると6−2.5=3.5gに抑えないといけなくなる。塩分の代わりにだしをよく取る、香辛料を使うなど工夫する。
○一日一膳として、ヘルシー強化弁当を作って食べても効果がある。塩分を減らして大豆やDHAをたくさん取り入れた弁当。

「日本人には日本食が一番よい。日本食を見直して、豆類、魚、野菜、くだもの、海草などをたくさん取り、ヨーグルトを食べることをお奨めする。一日の塩分を1gでも減らすように意識すれば心筋梗塞や脳梗塞になる確立が減る。」


福島先生のお話

○糖尿病患者は、2002年のデータでは、740万人。予備軍とされる人でも880万人に上る。
○糖尿病は、インシュリン治療などが必要になるほか、透析(腎臓)、失明、えそによる足の切断など、合併症のもたらす影響が大きい。医療費もかさむ。
○欧米では、予防プログラムが早くから取り入れられているが、日本では、まだ浸透していない。(ない)
○白人、アジア系など、人種別に見ると、欧米の人が「インシュリンが効きにくい」が多いのに対し、日本人は「インシュリンの分泌が悪い」タイプが多い。
○欧米では肥満を元に考えればよいが、日本人では、BMI(肥満度)が低くても糖尿病になる人が多い。
○家族と糖尿病の関連性で見ると、一卵性双生児(80%)二卵性双生児(50%)両親のどちらか一方(45%)の割合で、統計上糖尿病になる可能性がある。しかし、これを遺伝子との因果関係で証明するのは大変難しい。
○フランス人が肉やお酒をたくさん摂取する割りに脳梗塞や心筋梗塞が少ないのは、赤ワイン、オリーブオイルがいいといわれている。
○同じように、日本人は日本食がいい。
○空腹時と糖摂取後2時間後の血糖値の関係で、インシュリンの効きが悪い人、分泌が悪い人など、どちらも悪い人、良い人、予備軍など、パターンに分けることができる。
○さらに詳しく個々の特性を見るため、1時間に30回の採血をするという方法(川原田注;詳しい条件はわかりません)でインシュリンと血糖値の関係を調べることにより、個人のインシュリン特性を見ることができる。これによってインシュリン依存性の特性を見ることができ、これによって薬をその人に合ったものにできる。

最後のお言葉〜
「今は、糖尿病患者が増加の一途だが、これを食い止め、予防プログラムを普及させて患者を減らし、糖尿病の合併症を防いで、生活の質を上げられるように努めていきたい。」

MEDDEC開所記念シンポジウム

神戸医療機器開発センターMEDDEC「メデック」とは何ぞや?と思われる方のために、カタログの一部を掲載します。お医者さんがカテーテルの練習をしたりできるトレーニング施設や種々の実験ができるレンタルラボ(貸し実験室)を中心としています。先日開通したポートライナーの空港手前の駅に「ポートアイランド南」という駅がありますが、その駅から少し東南に歩いたところにあります。この駅は、降りたすぐのところに「花鳥園」ができているのですが、残念ながらオープンが延期されています。(楽しみにしている私としては早くオープンしてほしい!!)これから空港に行かれる方は、ポートライナーから花鳥園とMEDDECを見つけてくださいね。
シンポジウムでは、経済産業省より国の医療産業機器政策に関わるお話や、阪大の澤先生の再生医療の講演(心筋シートと呼ばれるすごいものが開発されようとしています)などが行われました。神戸の機械金属工業会の鶴井会長のお話の中で、カテーテルに小型超音波トランデューサと患部を切開できる機能を持たせた医療機器の開発の取り組みがあって、こんなこともやっているんだ!と興味深かったですね。

 

ものづくり復興工場その3

カタログその3


第2回先端医療の夕べ「がん征圧に向けた取り組み」

市民向けに、下記の2つの講義があり、聴講してきました。せっかくですので、川原田の能力の範囲内で簡単にご紹介します。

1.「神戸から発信する最新がん情報」京大付属病院 福島先生
○アメリカでは1971年に国家がん対策法を定めるなど、30年以上も前から莫大な国費を投入してがんの研究が進められてきた。こうした取り組みにより、がん患者の生存者は72年では300万人だったものが現在は1000万人に増え、早期発見や治療体制などがんでの死亡率を減少させることに成功している。米国国立がん研究所NCIでは、そうして得られた結果をがん情報のデータベースとして集約し、情報提供している。臨床研究情報センターでは、このNCIのライセンスを取って日本語版として提供している。NCIが1ヶ月ごとに更新するのに合わせ、日本語版も追従。神戸からアメリカの最新のがん情報を発信しているということは非常に意味があり価値が高い。今後、市民基金を立ち上げて維持していきたい。
また、診療体制では、「入院から外来へ」ということで、外来で治療できるようになってきている。京大の病院での外来治療センターは、313㎡にベッドが20あり、化学療法(抗がん剤)を外来で行っており、現在1日平均50人以上の患者が通院してきている。副作用の少ない抗がん剤の開発や、吐き気を止める作用のある薬の開発などで、化学療法が進歩してきており、今後こうした外来での治療センターが普及していくであろう。抗がん剤の治療の状況の評価には、NCIの提供している評価基準が使われる。
日本でのがんに対する取り組みは、
1)原因除去
2)早期発見(PETなど)
3)がん情報の正しい知識の普及
4)治療体制の革新
だそうで、先生のお話は3,4についてでしたが、とにかく1)の原因除去で、公共の場からのタバコの追放を訴えられていました。

「がん征圧を目指す市民公開プログラム」

昨日、「第2回先端医療の夕べ」が開かれ、「がん征圧に向けた取り組み」と題して、市民向けセミナーが開催され、聴講してきました。活動報告に掲載します。また、大規模な表題のシンポジウムが横浜で開催されるようです。何で神戸じゃないの?と残念に思われる方もいらっしゃるかもわかりませんが、神戸で取り組んでいる医療産業都市を関東地区で広報するということも重要ですから理解いただけたらと思います。詳細は、臨床研究情報センターのページでご確認ください。http://www.tri-kobe.org/

先端医療の夕べ

昨日、「先端医療の夕べ 神戸から始まる再生医療」と題される、市民向けセミナーを聴講してきました。今、市では医療産業都市構想の下、ポーアイⅡ期のエリアに、様々な医療関連の会社や研究所などが集積されつつあります。この構想を実際に推進している「先端医療振興財団」の設立5周年の記念セミナーとして開催されました。最先端の再生医療ですが、実用化が近いものについて、超優秀な先生方から私たちでも理解できるように分かりやすく説明していただきました。最後に講演していただいた笹井先生より、国立の「発生・再生科学研究所」と市立の「先端医療センター」が渡り廊下でつながっているなんて普通は考えられない、神戸ならではの良さが出ていると言っていただきました。
先端医療センターでの臨床研究も進みつつある今、神戸にくると、この病気が治るという未来に向けて、構想は現実へと着実に進歩していることを感じて帰ってきました。

 

最近の活動報告です(その1)

ホームページを更新しないと、、、と思いつつ、すぐに1ヶ月が過ぎてしまいました。韓国在住の友人からは、更新していないと淋しいよ、とも言われていて、もう少し、気負わずに、書き込もうと反省しています。「議員さんって、何してるの??」ってよく聞かれますものね。この1ヶ月くらいの間の行事参加等を中心に振り返ってみました。

4月22日 臓器移植推進協議会の総会が、健康財団の会館で開催されました。昨年の本会議での代表質問において、「医療産業都市構想と臓器移植について」の質問を行いましたが、その際に推進協議会の活動をされている川瀬さんに取材をさせていただき、私も協議会に参加させていただくことにしました。川瀬さんは、腎臓移植を受けられ、非常に元気になって、ご自身の趣味のハイキングや、協議会での広報などにご活躍されている方です。

4月25日 ボーイスカウトのスカウトラリーが、西神中央公園で開催され、開会式に参加しました。私は現在、26団の育成会会長を仰せつかっております。ビーバー隊の子供たちは、ちょっと会ってないとすぐに大きくなってるので、楽しみです。

医療産業都市 一般公開

ポートアイランド二期に展開中の医療産業都市構想ですが、次の土曜日、一般公開されるようです。ポートライナー「市民広場」駅からムービングウォークで8分。公開されるのは、「先端医療センター」「臨床研究情報センター」「キメックセンタービル」、また、セミナー等も開催されるようですので、ご興味のおありの方は出かけてみてください。また、神戸市の施設ではありませんが、同じ時間に理化学研究所の「発生・再生科学総合研究センター」も見学できるようです。パンフレットを掲載しますので、そちらを参照ください。また、神戸市のホームページhttp://www.city.kobe.jp/cityoffice/06/015/iryo/new/new040319.htmlをご覧ください。
私の出身である三菱重工も、もうすぐできる「医療機器研究開発棟」に入居の予定です。研究テーマは、「新型高精度放射線治療装置システムに関する開発研究」です。”・・・新型高精度放射線照射装置のプロトタイプを設置し、臨床試験を通じて、患者さんの体内の動きをリアルタイムに監視し、治療放射線を病巣に正確かつ集中的に照射する技術の確立を目指す。健全組織に対する放射線障害を回避して、従来にない画期的ながん放射線治療が可能となると期待される。”とあります。従来の装置では、治療する部位にマーキングをしたあと、患者さんが動いたり、動く臓器の場合、ずれができますが、X線透視装置を内蔵することで、照射の直前に位置を確認して、3次元で可動する照射ヘッドが位置補正をして正確な照射が可能になるということです。期待したいと思います。(右の図は装置のイメージ図です。)

  

神戸市歯科センターオープン

昨日、新長田(一番最寄は駒ヶ林駅)アスタくにづか5番館内に開設された「神戸市歯科センター」のオープン記念式典に出席しました。神戸市歯科センターは、寝たきりのお年寄りや、障害を持たれている方など、普通の歯科医院での治療が困難な方々を対象にした専門の歯科センターです。式典のあと、センター内の見学をさせていただきました。写真は、治療用の椅子ですが、車椅子のまま歯の治療ができるようになっていたりします。また、全身麻酔が必要であったりするので、麻酔の専門家の先生にもきていただいたりしているということです。設備・スタッフ共々、神戸市が誇れる施設であり、今後の発展に期待したいと思います。

 

もねちゃん退院

先日、心臓移植のため渡米した南田もねちゃんの募金活動を、私の出身組織であります三菱重工労組のみんなと会社前で行いましたが、2月の末に無事移植手術を受けたもねちゃんが、先週末、元気に退院しました!!小さかったので心配していましたが、手術も成功して元気になって本当によかったです。ご協力いただいたみなさん、どうもありがとうございました。早く日本に帰ってこれるよう、祈っています。

もえちゃんに会いました!!

しばらく更新できていなくて、時々訪れていただく方には申し訳なく思っております。皆さんに報告したいことはたくさんあるのですが。。さて、昨日、心臓病の子供を支援するNPO「はあとネット兵庫」の設立記念講演会に出席してきました。そこで、昨年、渡米し、心臓移植の手術を受けて元気になった、藤崎萌ちゃんのお父さんの講演があり、最後に元気になった萌ちゃんが、みんなに「こんにちは」と、恥ずかしそうに挨拶をしてくれました。この活動報告の、難病連さんとの会合の項で書いていますが、組合のボランティア活動で「もえちゃんを救う会」に出会い、その後の経過がずっと気になっていたところに、アメリカで手術を受け元気に帰国したニュースを昨年聞き、友人たちと良かった良かったと、喜び合ったものです。その後、同じ心臓病を持つ貴保子ちゃんが渡米前に残念な結果になり、心臓移植について考えるようになっておりました。新聞でこの講演会のことを知り、出向いてみたところ、元気に登場した4歳の萌ちゃん本人に会うことができ、思わず熱いものがありました。救う会で使っていたあの笑顔のまま大きくなっていましたよ?大阪大学医学部の心臓移植で有名な松田先生の講演も聞くことができ、日本での子供の心臓移植についての現状や今後の課題についてお話をされました。終了後、県立西宮病院の腎移植センターの福西先生や臓器移植推進協議会の川瀬委員長と、少しお話をさせていただき、私の思いを伝えたところ、早速福西先生からメールをいただきました。今後、私自身が、臓器移植についてもっと知ること、いろいろな現状を理解することを課題として、何か前進できる方向に協力できないか考えていきたいと思っています。

神戸市の難病連さんとの会合

先日、市の難病連さんとの会合が行われ、出席いたしました。市の難病連は、一般的な病気のリウマチ患者のグループから、あまり知られていない、もやもや病の患者グループに至るまで16の団体で構成されています。全く違う病気を抱えていらっしゃることから、問題になっているポイントや要求事項は異なりますが、共通の課題や重なる要求事項も存在します。会合の中で心臓病の子供さんのお話を聞いて、かつて、組合のボランティアで参加した、心臓移植の渡米の寄付運動を思いました。寄付運動を行ったのは、もえちゃん、ひかりちゃん、貴保子ちゃんの3人でしたが、もえちゃん、ひかりちゃんが、アメリカで無事ドナーにめぐり合い、元気で帰国した明るいニュースの一方で、貴保子ちゃんは帰らぬ子となってしまったことが強く私の中に残っています。もし、私が議員になって何かできるのであれば、移植をしないと助からない、心臓病の子供たちの何か手助けができないかと考えるようになり、インターネットで調べたり、いろいろな方々に、意見を伺っています。臓器移植の問題は難しく、特に意思表示の部分で、15歳以下の子供たちの臓器移植には、確かに日本では倫理面で意識しない抵抗があるのが現状です。でも、寄付活動をすると、意外なほどたくさんの方々から助けてやってほしいという反応があるのも事実です。私を含めたくさんの方々が、かわいい写真を見て助けてあげたい、何とかしてあげたいと素直に思われたのだと思います。とてもヘビーな課題ではありますが、私は、この問題に取り組みたいと、強く思うようになりました。みなさんは、どのように思われ、考えていらっしゃいますか?これは、みなさまの声には掲載しませんので、ご意見を聞かせてください。お願いします。

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