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医療産業都市推進協議会の記念セミナー

少し前(3月26日)になりますが、「神戸医療産業都市推進協議会」を発足させるにあたっての記念セミナーが開かれ、聴講してきました。
市のアナウンスする資料によると、神戸医療産業都市が200社を超える医療関連の企業が集積するまで発展してきており、「成長期」へと移行するにあたり、クラスター形成の取組みを、一層強力に推進するため、これまでの推進主体である「神戸医療産業都市構想研究会」を発展改組して、新たに「神戸医療産業都市推進協議会」を設立、、とあります。今回は、推進協議会の委員の方が集合して簡単な発足式が行われ、そのあと記念のセミナーが開かれました。
その講師の先生方の、なんと豪華なこと!!(驚)神戸・兵庫にある理研の主要研究施設のトップの方々を中心に、先生方がお忙しい時間を割いて集合され、短いセミナーをわかりやすく行っていただきました。
SACLAの研究所長も来られていて、X線自由電子レーザーのことについての紹介がありました。皆さんには、SACLAですぐに検索できるホームページをみていただくことをお勧めします。少しだけ所長さんのお話をご紹介します。HPから図を使わせていただきます。
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引用〜独立行政法人 理化学研究所 播磨研究所 X線自由電子レーザー ホームページ〜
通常のX線は、レーザー光線のようにピシッとそろっていません。Spring-8の光にも、強いX線がありますが、レーザー光のようにはそろっていない(方向や波の形)ので、Spring-8による分析では、化学反応の結果としての物質の分析などに留まっていました。ところが、SACLAでは、原子のレベルの波長の短さで、レーザー光のピシッとさがある強い光なので、化学反応の瞬間瞬間をとらえることが可能になってきます。たくさんのデータをとって、その結果が化学反応のどのステージであったかをスパコンを使ってシミュレーションさせ、順序を並べ替えることで、詳細な化学反応の状況を追いかけることが可能になってくるそうです。非常に強い光なので、照射対象は壊れてしまうということですが。タンパク質の構造や、細胞の構造を、原子のレベルまで細かく見たりすることもできるようになるとのこと。よくわからないけど、すごそうですね!!
それから、最後に県立大の先生から、現在の医療産業都市の経済効果について、実際に進出企業の方々にご協力していただいて、積み上げていった数字の中間結果の発表や「先制医療の実現に向けて」というタイトルで、京大の先生の国の医療保険制度も絡んでくるような興味深いお話もありました。

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