« 民主党県連パーティ | 活動報告トップへ | 西神中央公園でスカウトラリー »

くも膜下出血について

一昨日、巨人の木村拓也コーチがくも膜下出血で亡くなられました。その日の阪神戦は勝利となり、テレビ番組などで、選手時代のことなど、いろいろと報道されています。昨年、9月のヤクルト戦で、巨人ベンチは控えのキャッチャーがいなくなり、急きょ、キャッチャー木村拓也としてマスクをかぶって、10年ぶりにも関わらず1イニングを抑えたことが、野球ニュースの大きな話題となりました。「えええぇ!?」と、驚いたこと、よく覚えています。漢字を調べようとネットで検索したら、YouTubeにその1イニングの場面がアップされていました。右の豊田から左の藤田、再び右の野間口と3人のピッチャーを相手に配球の組み立てからキャッチング、なかなか急場でこなせるものではないですよね。最後の野間口の球は151kmです。素晴らしい選手にご冥福をお祈りしたいと思います。
 さて、かく言う私も、5年前に同じ病気のくも膜下出血で手術を経験しました。今は、このとおり、中央市民病院の高度な技術で復帰しておりますが、テレビの報道で、私のようなケースもあることが隠れがちなため、このページでぜひとも皆さんに知ってもらいたいと、投稿しています。私のようなケースというのは、「病院に行こうと思った時には、頭痛はきていなかった」ケースです。テレビの報道では、経験者にインタビューなどをして、「頭が痛くなって。。」ということを初期検知の手段のように伝えられています。私のケースは正確には、「頭痛はしていなかったけれど、病院に行った。」といったほうがいいかもわかりません。
 もちろん、病院に行ってCTスキャンをとったりとしている間に、頭は痛くなってきました。でも、その前に病院に行けたことが後遺症もなく過ごせることにつながったと思います。これまで経験したことのない違和感があり、体を起こすのが大変しんどかった、平衡感覚がとれなかった、などが私の初期症状です。もし、頭痛だけが判断基準であったら、病院に行かずに寝ていたかもわかりません。
 といって、極端に神経質になる必要はないと思います(私の場合でも、あきらかに経験したことのない感覚でした)が、頭痛がないからということでは判断しないでほしいなと思います。皆さんにも、この知識は持っていてもらいたいと思います。前兆がどんな様子であったかを、患者さんから聴取して、統計を取ったりして研究している先生ってあまりいないんじゃないかなとも。
 脳ドックでくも膜下出血の原因となる動脈瘤があるかないかはわかります。あるとわかって、ある程度大きい場合も、中央市民病院では、カテーテルを通してコイルを入れて詰めるかたちの手術ができます。

月別アーカイブ