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ブラジル国花イペの木を植樹

昨日、メリケンパークはブラジル一色に染まりました。ブラジル移民100年祭の行事が目白押しで、遠く浜松など、全国から日系ブラジル人の方がお祝いに集まってこられたようです。先日の予算特別委員会で、「イペの花を移住坂に植える計画ですが、せっかくなので記念碑のところまで追加できないですか?」という質問をしました。検討します、とうことでしたが、記念碑の横に、イペの植樹を行うことになったようです。イペの花は、花から先に咲くそうで、鯉川筋など、移住坂にあたる道路に3月に植えられた木は、既に黄色いお花を咲かせていました。昨日、植樹した木にも、ふたつだけ、お花が咲いていました。ブラジルの領事館の方が来られて、日系の子どもたちと植樹をされました。写真の女の子は、最初から、最後まで、式が終わってからも、最後に全部土が入るまで働き続けていました。領事館の関係者のお子さんと思いますが。とっても可愛かったですね。

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給食甲子園優勝・匝瑳市給食センター

続いて、千葉市と銚子市の間にある、匝瑳市(そうさ)に行ってきました。ここ匝瑳市の給食センターは、昨年の給食甲子園という給食の大会で優勝しています。給食甲子園は、地場産の食材を活かして、給食として提供できることを条件に、給食のメニューが競われるものです。全国で1169校がエントリーして、予選は3次予選まで。最後に残った12校が東京に集まって決勝大会が行われます。その中で優勝するってすごいですよね。調理時間は1時間。一般的な料理コンテストとは違って、給食に提供できることが必要なため、栄養はもちろんですが、子どもたちに食べてもらえるよう、見た目も考えて、また、地元の食材を活かすことも求められます。栄養士と調理員の二人だけで調理します。何度も練習したそうです。写真の方が、栄養職員の秋山さんです。大変、熱心に取り組まれていて、優勝するだけあるなあ、と敬服して帰ってきました。例えば、地元の食材が66種類エントリーされているのですが、最初はもっと少なかったそうです。秋山さんが通勤の途上とかに、ここの畑のとうもろこしを使えないか、と、農家と交渉したりして、だんだんと協力してもらえる農家も増えていったということ。また、調理員の方の協力は欠かせないですが、きちんと方針や考え方を説明して、一緒にがんばってもらえたということです。せっかくなので、優勝メニューが紹介された記事を掲載しておきます。

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千葉市・千葉バイオガスセンター

次に、盛岡から千葉へと大移動し、千葉市で取り組まれている、家庭ごみの生ゴミ回収の事業について調査を行いました。ほとんどの自治体では、生ゴミは、可燃ごみとして、紙その他の可燃ごみと一緒に焼却処分されています。生ゴミを発酵させてガス化して取り出し、利用している自治体は全国でも珍しいんじゃないかと思います。例えば、食品廃棄物の処理に、こうした手法が使われることは多く、神戸市内でも、コープさんが取り組まれています。生ゴミのバイオガス化の難しさは、とにかく、市民の分別への協力が得られるかどうか、がまず1番にくるでしょう。また、一度発酵が済んでいる下水の消化ガスとは違って、生の状態のものが、毎日、組成もいろいろと変化して捨てられることなど、生き物の微生物に、いかに効率よく発酵してもらえるか、更に、残渣の最終処分が効率よくできるか、などの課題があります。千葉市では、以前より、ある地区で生ゴミを分別回収して堆肥化するという取り組みが行われてきていて、そのままその地区でのモデル実施に移行できたということでした。分別回収には、大変協力的で、分別でのトラブルは少ないということ。優秀ですね。また、運営は、JFEの関連会社のジャパン・リサイクル(株)に委託していますが、ここでは、大規模な廃棄物処理が行える「千葉リサイクルセンター」が隣接しており、前述の残渣も、隣接のこのセンターでガス化溶融され、問題なく処理できています。更に、取り出されたバイオガスは、JFEの製鉄所に売却できるというメリットも重なり、大変うまく循環しているようです。ガスは、カロリーが多少低くても売却先はあるけれど、残渣の処分が一番大変でしょう、ということでした。ちなみに、生ゴミとして出せないものに、とうもろこしの葉っぱとか、貝殻とかが含まれていました。貝殻はともかく、とうもろこしの葉っぱって、今話題のバイオエタノールを連想して発酵しそうなイメージなんだけど、時間がかかるみたいです。(バイオエタノールを作るときも葉っぱは取ってるでしょう!?と突っ込まれそうですね。ハハ。)

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盛岡の町並み保存地区

ついで、盛岡市役所を訪れ、盛岡の町並み保存地区についてお話を伺い、古い町家の並ぶ地区を案内していただきました。市のご担当の方に大変熱心に案内していただきましたが、感じたことは、決して観光だけが目的ではないということ。古くから続く町家にお住まいの皆さんも、現在はご商売をされていなくても、気軽に見学に応じていただきました。保存・維持していくだけなく、見学者を受け入れるというのは、本当に大変だと思いますが、気持ちよく応じていただき、中を見せていただきました。1枚目の写真は、見せていただいた、約70年位前の建物という、大きな魚やさんの奥にある神棚です。(せっかく見せていただいたのに、かわらだは写真をピンボケさせてしまいました。。泣。)小さい神社かと思うような大きさでした。ひな祭りには、こうした町家の皆さんに協力していただいて、「盛岡町家 旧暦の雛祭り」というイベントが開かれていました。残念なことに私たちが訪問する前の週の土日だったようですが。また、水が豊富な盛岡の町には、湧き水を飲めるところもありました。写真のお寺は大正時代の内閣総理大臣、盛岡出身の原敬さんのお墓のある寺です。

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角館小学校

先週、今年度に入って早速の会派視察に行ってきました。まず、訪問したのが、秋田県の角館というところにある小学校です。こちらの小学校は、3つの小学校が合併して校舎も新しくできた小学校、開校後間もないピカピカの校舎にお邪魔してお話を伺ってきました。校舎の最大の特徴が、地元の名産である「秋田杉」をベースにしていること。校舎の中は木の香りがして、教室には温かみが感じられました。小さい2畳くらいの隠れ家のようなスペースが作られていて、子どもたちの遊びの場所として提供されていたり、随所に工夫がなされていました。3つの学校のうち、通学の遠くなる2つの学校は、バス通学ができるように、配慮されていました。4km未満となる東小学校では、遠距離通学の補助金が対象外となるため、一般の市民バスの運行経路を一部変更して対応しています。市民パスは、市が第3セクターに委託金を払って運行しているものです。大人は¥200、子どもが¥100ですが、この¥100を負担してもらっているそうです。もうひとつの小学校、西長野小学校は、Max.8kmの通学距離となるため、スクールバスを運行時には補助金の対象となります。「花葉館」という温泉の施設がバスを運行しており、こちらに委託を行ってスクールバスとして運行されているそうです。
写真の「教材庫」のプレートには、桜の皮を使った角館の伝統工芸品「樺細工」が使われています。

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臓器移植推進協議会総会に出席しました

4月17日、兵庫県臓器移植推進協議会の総会に出席しました。これまで会長を務めてこられた米田さんが勇退され、新しく都倉会長が就任されるなど、役員の体制が一部変更になっています。最後に移植コーディネータの藤原亮子さんの講演もありました。講演では、移植の現状などのお話のあと、現在、「いのちの学習会」という学校への出前講座が開かれていることについてのお話がありました。講演が終わってから、いろいろな質問や意見交換があり、出前授業のチーム作りやネットワーク化に取り組んでいきましょうという方向性が出されて終了しました。中には「ジャニーズ系のドラマには移植が取り上げられていることが多い!!」という指摘もあって、「医龍」や「クロサギ」は、結構テーマになっているらしいのです。残念ながらどちらも見ていないので、ドラマの内容についてのコメントができないのですが。。。。まずは広く知ってもらおう、という活動の一環として、阪神タイガースやヴィッセル神戸のドナーカードが作成されました。紹介しておきます。

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ブラジル移民100周年祭が始まっています

今年は、ブラジル移民が始まって100周年の年にあたります。「ひろこだより」でも紹介させていただきましたが、諏訪山にある旧神戸移住センターの建物は、かつて移民するにあたっての国立の宿舎として使われていました。日系人団体の皆さんから保存を求める声が高く、保存のための改修が行われることになり、もうすぐ工事が始まります。(なるべく原型を留めた改修が行われるようですが。)ブラジル移民100周年に関連していろいろな行事が開催されます。昨日は、最後の姿になる現存の移住センターの中の見学会と、日系3世による移民のお話、浜松からこられた日系人グループの劇団による劇を楽しんだ後、参加者全員で、「移住坂」を歩いてメリケンパークの移住の記念碑まで行きました。私は乗船しなかったのですが、ほかの参加者の方は、その後、港めぐりの船に乗られて神戸港を見学する、というツアーでした。
ポルトガル語が飛び交う中で、外国に来たんじゃないかと思えるような半日でした。かつて日本から農場労働者としてブラジルへ、今また、ブラジルから日本へと、2代に渡って「家族で故郷を離れる」ということを、経験されてきた日系人の皆さんの、根底にある辛さや悲しみ、それを乗り越えて二つの国の文化を吸収して、特に明るくたくましい日系人社会の側面に少し触れられた気がしました。
チラシ、講演の様子、今年の3月に植樹が終わったイペ(ブラジルの国花。黄色い花を咲かせます)の横を通って移住坂を歩いている様子、メリケンパークの記念碑に集まってきた様子を紹介します。

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催しプログラム
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ハーブ園に行ってきました!!

昨日は、友達の中学生の娘(ただ単に中学生の友達といってもよいかも?)に付き合ってもらってハーブ園に行ってきました。実は以前も同じ時期に行こうとしたのですが、ロープウェイが強風で運行中止だったので、昨日がハーブ園初体験。まだまだ山頂は少し肌寒い感じでしたが、昨日はお天気も良くて親子連れやカップル、外国人の観光客等々の姿が見られました。ハーブ園はおしゃれな造りになっているので、背の高い外人さん3人連れは、絵になってましたね。ハーブの石鹸作りの教室があったので、ローズマリーの香りの石鹸を手作りしてきました。きれいでしょ!?手作り教室といっても、ほとんど先生が働いてくれたなあ。。。(笑)園内は、春先なので、まだまだお花は少ないですが、ここにしかないという小さいお花が咲いています。頂上駅で降りて、お花を見たりお茶を飲んだりしながら中間駅(風の丘駅)まで歩いて、再びロープウェイに乗って戻ります。ヒールの靴を履いてなければ、風の丘から、布引の滝の横を通って帰ることもできましたが、かなり角度がきついそうなので、断念しました。(ヒール履いて行くなよー!!って?その通りです。)教室の先生から、新神戸の駅で、そのまま降りずに北野の方に抜ける道を通ると、桜が満開できれいと教えてもらって、桜を楽しみながら北野に降りました。神戸の中心地三宮から、ほんの少しいくだけで、こんな自然に出会えるのは、すごいなと思いました。私のように、野鳥を見るのは大好きだけど、山に登るのはちょっと、、という人にはぴったりだー!!と思いますね。神戸市の施設ですが、現在は、指定管理者として民間の会社が委託され、管理運営を行っています。これからゴールデンウィークにかけて入園者が増えていくとのこと。

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予算議会が終了しました

先月末で予算議会が終了しました。予算案は、附帯決議付きという形で、承認されています。この附帯決議は、敬老パスに関するものです。市長提案の「バスは一律¥100、地下鉄小児料金、低所得者(¥120万円以下)には年150回のバス乗車相当分の無料券、定期券を半額料金で購入できる」について、「バス、地下鉄の負担を半分にする激変緩和措置をとること」という附帯決議でした。これについては、市長から民間バスと交渉しますという決意表明のようなものが市長挨拶に盛り込まれましたが、最終的な結論はまだ出ていません。経緯を今度の市会ニュースにまとめてみましたので、参照してください。
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 議会が終わった翌日に、早速この次の活動に向けた視察に行ってきました。住民ニーズを政策に反映していくための手段のひとつで、政策マーケティング調査というものがあり、この手法を導入している春日井市、東海市、そして、そうした調査のサポートを行っているNPOの方にお話を伺いました。行政が考える政策が、住民のニーズに沿ったものかどうか、また、住民の求めている「結果」をいかに実現できているかを検証していったり、隠れたニーズを拾い上げたりする手法です。相当な住民の協力がいるので、すぐにどうこうというと課題も多いかと思いますが、いろいろとお話を伺えて参考になりました。課題が多いからやらないのではなくて、何かひとつでも参考にすることができないか、また、試行できないか、考えていきたいと思っています。
例えば東海市では、まちづくりの委員会を市で公募した委員によって開いて、住民ニーズをまとめていっています。それを基に、行政側が施策として必要なものを加えて市政の総合計画が作成され、施策や事業に展開され、また、評価が実行されます。市長がその方式をかなり重要視して推進しようとしているので、定着していっているようです。事業評価には指標が定められ、指標が上がった施策を担当している人に報酬が出るというもののようで、職員の意識が変わったことが大きいということでした。春日井市の方は、東海市まではいかないですが、地区懇談会を行ったり住民アンケートをとったりして、住民からのニーズの強い生活課題を拾い上げ、これに、行政が将来や施策として必要と考える行政課題的なものを加えて総合計画として作成しています。
 市民フォーラム21では、具体的な手法やこれまでに手がけられてきた実績などについてお話を伺ってきました。「ロジックモデル」と呼ばれる系統図のようなものを作っていって、住民のニーズ、実現してもらいたい最終目標や目指すべき姿に対して、個々の施策はどうつながっていっているか、どの程度実現できているか、などが論理的に検証できるようなやり方です。

ロジックモデルツリー例
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中間で評価すると、保育所の数が増えたかどうかになりますが、最終の評価として、仕事と家庭の両立を可能にする条件が整っているかどうかを判定することで、評価を行ったりします。保育所の数が増えたのに、条件が整っていると感じる人が少なければ、もっとほかの施策も必要なのではないか、というように展開していきます。左側に近い、施策側からでも、右側の最後の姿からでもどちらからでも始める事ができます。にわか勉強のため、ここら辺でやめときます。(^o^;)

神戸市でも神戸市でも2010ビジョンなどで検証が行われていて、行政評価の仕組みは持っています。たとえば、市が、途中の検証を行って、評価のCであった「住まいの耐震化」と「ごみの減量」に対し今年は予算を多くとって、対処していたりと、検証しながらやっているんだなと、評価できると思います。その評価の視点がちょっと違っているという感じでしょうか。。これとは別に、事務事業評価の一環で数年前、神戸市でも「事務事業の外部評価」を数年前から行っています。これは、学者の先生方数名の評価にすべてを委ねることになってしまうので、こうした手法で、評価を行っていくことはひとつのアイデアかと思いました。住民も行政も大変ですが。。。

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