スパコン「京」が世界一に!!
昨日のニュースで、神戸のスパコンが世界一に!!という報道がありました。今日の神戸新聞では、1面の報道となっています。本当におめでとうございます。事業仕分けで有名になった(?)神戸のスパコンですが、着々と準備を進めてきた成果が出たようですね。とにかく、世界一になれたことはよかったと思います。
2009年の暮れにスパコン特集のニュースを作りましたが、その時の表に今回のものを追加したものを添付しておきます。この表ではわからないのですが、2位の中国のピーク性能の3倍が計測されています。

スパコン関連シンポジウム
先月末、東大生産技術研究所で、29日30日の2日間に渡って、スパコン関連のシンポジウムが開催されました。1日目が「次世代ものづくりシンポジウム」、2日目が「イノベーション基盤シミュレーションソフトウェアの研究開発」プロジェクトシンポジウム。
これだけ書くと、何の話かわかりにくいのですが、1日目は、神戸にできる次世代スパコンをものづくり分野に戦略的に活用していくための関連シンポジウムです。2日目は、次世代スパコンも含めて、スパコン上で動作するシミュレーションソフトウェアのβバージョン(6月1日にすでにオープンにされているそうです)のお話と、適用事例の発表など。(2日目の全体のお話まで聴講しました)
シンポジウムでは、関係者を対象としているので、いきなり中身に入っていきましたが、次世代スパコンの現状としては、事業仕分けによって進め方にかなり見直しが行われています。まずは、10ペタFLOPSの達成時期をH23年11月からH24年6月に延ばしたこと。もうひとつは、「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ」の構築を行うこと。
ひとつめは分かりやすいですよね。予算が縮小されたので、開発を加速するのをやめて、目標性能の達成時期が後ろにずれたということです。
ふたつめは、次世代スパコンだけでなく、大学や独立行政法人の研究所などにあるスパコン群をネットワークでつなぎ、どこからでも次世代スパコンが使えるようにすること、また、複数のスパコンを協調して使えるようなことも含め、インフラを整えていこうというものです。インフラ構築は、ユーザによるコンソーシアムが立ちあげられ、進められることになります。
さて、シンポジウムの話に戻りますが、すごーくたくさんの方が来られていましたね。講演の中で、主催者の先生より、「HPCを使って、5年後に実際のものづくりの現場で設計手法が革新的に向上しなければ意味がない。世界をリードする、革新的な技術がHPCを利用して生み出されることを目指す。」という高い目標設定、決意が述べられました。今後、世界との競争を視野に入れた戦略分野・機関で進められていくもようです。また、大学や研究機関が保有しているソフトウェアは、設計者などからみると使い勝手が悪くて、機能が高くても実際に使えないので、利用者の目から見て使いやすく、入力なども省力化できるインターフェイスの開発が行われているようです。高性能のスパコンを使えば計算時間が何十分の1、何千分の1になるのはわかっていても、ソフトウェアやモデルの変更に何千時間もかかってしまうのでは、企業は使いませんよね。大学などがすでに保有しているソフトウェアを実用化できるように改良するプロジェクトが行われていて、6月1日にβバージョンが発表されています。今後、こうして、利用者や適用範囲を広げる活動も行われます。
神戸には、スパコンの運用母体となる理研の「計算科学研究機構」が7月1日に設置されました。活用に向けて、準備が整ってきています。
発表を聞いていて、スパコンの活用によって、ものづくりの分野では、シミュレーションの精度向上だけでなく、それに伴って新しい発見が出てくることや、インターフェイスの開発が進められていて、設計者が効率よくモデル作成できることなどが実感できました。今後に期待したいと思います。
民主党の林業による成長政策
続いて、兵庫5区(但馬や丹波の兵庫県北部の広~い地域です。)の衆議院議員、梶原康弘さんによる講演がありました。講演のタイトルは「森林・林業再生プラン-林業は次代の成長産業だ-」。昨年の今ごろ、民主党県連の農業委員会で、宍粟の山に視察に行きましたので、梶原さんの説明が、すんなりと耳に入りました。講演後の質疑で「具体策が見えないが?」という質問がありましたが、多分、具体策は、昨年見学した効率よく木を切っていくプロセッサーの導入やそうした機材を入れるための林道の確保、木を切り出した後の集積場や加工場の整備、木材の流通・販売ルートの確保、それを促す法整備などかな、と想像しました。
梶原さんのお話に戻ります。
「
・民主党は2000年に緑のダム構想を打ち上げた。国内には2600のダムがあり、その保水力は202億トン。森林は2500万m2あり、その保水力は1900億トン。森林を整備することで保水力を高める。
・昨年暮れの、民主党の新成長戦略の一つに林業再生が挙げられた。
・これまで、日本の森林政策は、スーパー林道の整備(これまでに2500km)や森林組合の助成などに重点が置かれ、年々林業が産業として低下していく一方となった。輸入木材の関税がなくなると拍車がかかった。
・日本の森林面積は世界第2位。(2512万ha)ちなみに1位はフィンランド。
・森林の蓄積量は45億m3で、ドイツ・フィンランドより多く、その成長量は、年間1億m3という数字。
・間伐を必要とする壮齢林は、全面積の80%にあたる。(戦後、一斉に伐採を行った後、一斉に植林をした木々が成長し、80%の面積は間伐が必要。)
・国内の年間木材消費量は7800万m3で世界第3位となっているが、その内訳は、国産材1800万m3、輸入材6000万m3となっている。
・世界2位の広さの面積の森林の80%が間伐によって利用できうる木材となること、また、消費の面からも、国内だけでも十分市場があること、から、林業を成長産業と位置づけ、ドイツなどに比べ遅れている路網整備や木材の伐採の生産性向上などを図ることで、地域の雇用の拡大や産業の発展、森林の保水力の向上、CO2削減など、様々なメリットを生み出すことができる。
」
皆さん、時間がおありでしたら、活動報告の2009年5月14日を読んでみてください。民主党の成長戦略が絵空事ではないことがわかっていただけると思います。
先日、提出(可決も?)された「公共建築物における木材の利用の促進に関する法律案」などが、こうした成長戦略を実際に進めていくためのものになります。これより、次年度予算の中で上記の政策を実行に移していく具体策が盛り込まれる予定ということです。
こういうことをもっとわかりやすく、もっと広く市民にPRしていくべきですよね。せっかく悲願の政権交代して、これからこうした成長戦略を具体の政治に展開していく時。党に所属する地方議員ですが、そういう情報が待っていても降りてこないところがあるので、自分から進んで取りにいって、広報していきたいと思います。
宍粟の山に行ってきました!
昨日、民主党県連の専門委員会のひとつ、「農林漁業対策委員会」主催の調査会が開催されました。県会議員・市会議員を中心にしたメンバーで、宍粟市の山に出向き、木の伐採・搬出作業を見学させていただきました。私は、委員会メンバー外ですが、参加させていただきました。
目的とする山は、中国道の山崎インターを降りてから、国道29号線をどんどん北上し、道の駅「はが」を超えたあたりから西に行ったところにあります。普通の車道ではなくて、作業用に作られた林道を行くため、バスを降りて乗用車に乗り換えました。途中、背の高い柵が続いていたので、「イノシシ除けですか?」と質問したら、「鹿とクマ」なんだそうです。恐いですよね~。更に、山を切っただけのような細い道(ガードレールはありません)を、どんどんと奥深く行くと、少し道幅が広げてあって、右手に伐採した木が積まれており、現場到着となりました。地面には一昨日の雨が残るため、長靴をお借りして切り取られたばかりの木材の上に立ち、兵庫木材センターの八木理事長、山田専務理事にお話を伺いながら、伐採・搬出の作業を見せていただきました。
写真は、
ヘルメットと長靴の見学スタイル
木を伐採直後の瞬間(木が斜めになっています)
伐採した木を並べなおしているところ
プロセッサと呼ばれる高性能の切断機で、指定の長さ(3.5m)に自動切断しているところ
です。
この、プロセッサというのが、感動する機械で、木をつかむと、端っこをカットしたあと、指定長さまで枝打ちをしながら自動で動作し、木を切断するんです。(もちろん、ステップごとのオペレータの操作はありますが)その動きの速さがすごい!!の一言。みんな、目が点になって動きを見学しました。
林業は、輸入材に押されて経営が厳しいことがよく言われることですが、八木さん、山田さんら木材センターの取り組みは違います。高性能の伐採機の投入など、作業の在り方を見直すことによって作業者あたりの伐採・搬出効率を格段に上げ、価格で競争力のある生産につなげ、また、下流側の木材の市場を大手住宅メーカーとの連携によって無駄なくつなげ、消費の先までのシステムを作ることで、林業が成り立ち、大きな雇用を産むと共に、山の保全整備ができる、というものです。
伐採の方法も、列単位で間をあけて伐採していくことで、成長分だけを伐採し、生み出された利益をなるべく山林の所有者に還元できるようにすることで、伐採がすべて終了したときに、また、次の植林のための準備(資金)をすることができるように、という意図があります。
今、山では、増えすぎた鹿が植林したての若い木を食べてしまうため、非常に効率が悪く、莫大な費用がかかっているということです。また、駆除された鹿の利用用途が狭く、お困りのようでした。偶然にも、本日の神戸新聞の記事で、「シカ皮を商品化 有害駆除獣を有効に活用 県内、年1万6000頭」というものがありました。県内だけで1万6000頭って、すごい数字ですよね!?記事によると、県内には4万~6万頭のシカがいるそうです。
また、数日前の日経新聞に、「緑税で薪ストーブの普及を」という神戸大学の先生の提案の記事が掲載されていました。先生が愛用しているオーストラリア産の薪ストーブが大変優秀であり、最近巷でも人気と聞かれて、緑税を活用して普及してはどうか、というもの。昨日のお話で、間伐材は、伐採の方法が変わって、かつてのイメージとは違い、柱にする木材もすべてが間伐材といえば間伐材だそうですが、端材的なもの、細い木はやはり出るでしょうから、都会の消費者の私たちに、山のことに関心を持ってもらうきっかけとしてもいいんじゃないかと思いました。
山の仕事は雪の中、熱い炎天下、しかも危険と隣り合わせで本当に大変と思いますが、センターには、若い従業員が増えているそうです。目からウロコの一日でした。




中央卸売市場に行ってきました
先週、予算市会が終了した翌日、兵庫区中之島にある中央卸売市場に行ってきました。今回、「中央市場の安全安心のブランド化」に関連して委員会で質問を行ったグルメ代表(?)の井手議員、主婦代表(?)で、福祉環境委員会で同様に質問を行った平木議員と3人です。中央卸売市場は、現在、再整備の終盤を迎えようとしていて、道路(高松線)から見える新しい建物は、「関連棟」と呼ばれ、先月完成したところのようです。これから、現在西側に入っている店舗などが引っ越しをして、5月からオープンの予定だそうです。この関連棟には、大きなキッチンと講習の可能な教室も整備されていて、市場に入った新鮮な食材を使ったお料理教室が開かれる予定。
場内では、フルーツの競りが行われていて、独特のやりとりの中、全国から届いたフルーツが次々と仲卸さんによって競り落とされていきました。埋め立てを行った場所には、「加工物流棟」「南物流センター棟」が新しく整備され、既に稼働が開始しています。加工場については、すべての見学はできませんでしたが、バナナダイエットでブームになったバナナたちが、黄色く熟すのをじっと待っておりました。(笑)(あのブームのおかげで私も含め、たくさんの人がバナナが青い状態で輸入されているのを知ったのでは?)
昨年は、冷凍餃子の事件に始まって、食品偽装のニュースが後を絶たない状況でした。中央市場には、保健福祉局の出先機関があって、市の管轄の下、抜き取り検査などが行われています。食品の安全により敏感になった私たち消費者のニーズと、信頼できる生産者をうまく結び付けていくことが、市場のブランド化につながっていくものと思われます。




11月2日 台東区
最後の日は、台東区役所で、TASKプロジェクトというもののお話を伺ってきました。T(台東区)A(荒川区)S(墨田区)K(葛飾区)の頭文字をとって、ちょうど英語のTASK(仕事という意味)になぞらえ、4つの区に特有の革加工や江戸から続く伝統産業などの地場産業について、奨励・研鑽する目的で設立されたプロジェクトです。例えば製品のホームページを製作したり、賞を設けたり、いろいろなコラボレーションを試みるなど、取り組まれています。「東急ハンズとかと連携したりは?」と質問しましたが、既に賞の審査委員に入ってもらっているそうです。中国からの安い製品に押されて、伝統工芸品だけでないものづくりの製品全体が難しいというのは、TASKの4つの町に限ったことではありませんが、シビアな価格競争の中で、如何にして生き残りをかけていけるか、は全国共通の課題でもあります。午後から、浅草にある伝統工芸館を訪れ、展示されている、このプロジェクトで展開されているものづくりの製品を見てきました。元々伝統工芸品とか、大好きな私、銀細工の食器や指物の細工の込んだ小たんすなど、食い入るように見学してきました。
11月1日 長岡市
長岡市では、ナノテク研究センターの見学の後、民間の工場見学をさせていただきました。ナノテク研究センターは、県が中心となって、市、研究者と共に設立されたもので、企業や大学のナノテク研究開発の支援などを行っています。ナノテクを使った製品加工などの装置類が整備され、安価でレンタルできるようになっています。装置のレンタルの他、大学の先生に入ってもらっていろいろな支援を行っています。ナノテクの技術やその加工の単位は文字通り大変に微小で、温度の影響による金属の伸縮が精度に響くため、温度管理にも細心の注意が払われています。(写真 超細密5軸加工機)その他、エッチングやスパッタリングを行う装置などは、クリーンルームに設置されていて、外からカメラで見学させていただきました。(クリーンルームのレベルは、30cm立法に1000個という単位のクリーンさです。)エアシャワーの手前には、純水で洗濯するという特殊クリーニングから送られてきた作業着がありました。
その後、㈱大菱計器製作所さんの工場を見学させていただきました。精密測定機器の製造工場とあって、大変清潔にそして整理整頓された工場内で、熟練の皆さんが黙々と、しかし活き活きと技能を発揮されていた姿を見せていただくことができました。社長さん自ら案内していただきましたが、μの世界も、最終仕上げは、やっぱり人の技によるということです。「限りなく水平な面を造る」必要性から、最近は石の表面をμのオーダーで加工して水平面を作り、水平面の水準器として出荷することが多いようです。たくさんの石が並べられていました。
