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パール 海の宝石展

HAT神戸にある県立美術館で開催中の、「パール海の宝石展」に行ってきました。この展示会、カタールと日本の国交樹立40周年の記念行事として開催されています。ネットで見ると、現在のカタールは、石油が取れるので、とてもリッチ、国民は所得税がない(?)とか、医療費が無料とか、のようですが、その前は、漁業と天然真珠の真珠産業などが中心だったようです。
 展示会でも、たくさんの天然真珠が展示されていましたが、貝によってはピンク色や黄色など、えええー!?こんなのができるのおお!?と驚きです。養殖真珠のミキモト関連の展示コーナーもあり、先日、実家に帰った際に鳥羽のミキモト真珠島の博物館で、展示していなかった、矢車の帯留め(ばらばらにできるようになっていて、イヤリングやかんざしなどにも使えるもの)が展示してあり、「おお!!こんなところに来ていたのねー!?」と嬉しく対面となりました。
 展示されているティアラやネックレスなどのたくさんの装飾品、本当にきれい。ディマジオがマリリンモンローに贈ったネックレスもありました。
 先日、真珠議員の会に、真珠輸出組合の中村副理事長にお越しいただき、神戸と真珠に関するご講演をしていただきました。とっても興味深いお話ばかりでしたが、その中に、古代より真珠は、財産すべてをかけても手に入れるべしであったという国・時代もあったということですが、今日の展示会を見ると、確かにあったのかも、と納得する豪華さでした。
写真が撮れなかったので、パンフレットを添付しておきます。まだまだやっていますから、皆さんもいかがですか?
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札幌市水道記念館・藻岩浄水場水力発電所

3日目は札幌市にある藻岩浄水場・水道記念館に調査に行きました。
(レポートに書いたものをそのまま使わせていただきます)

(1)水道記念館
<斉藤館長より説明>
・H19年にリニューアル工事 土木遺産に指定されている。
・H21年には景観資産に指定された。水道局としても残していきたい。
・環境教育施設として、市内の小学校4年生が授業に訪館する。(年間100校)
・設備は、地下2階、地上3階、5000m2(うち記念館は3000m2)
・リニューアル工事に6.4億円+体験型展示への改装工事5.3億円 合計11.7億円
・キッズルームを設けたり、水の図書館を設置して絵本を集めるなど、子ども連れで来館できる工夫。
・浄水場の見学ツアーは平日2回、土日は4回。一般の来館者+小学生で、上限が60名。
・ファミリー向けのイベントをいろいろ企画している。
・管理運営は、一般財団法人 水道サービス協会が担当。受託料は¥1800万/年
・老朽化に伴う更新工事などは水道局が行う。
・来館者数5万人を目標値に設置して管理受託していたが、来館者数が増えたため、目標値も9万人に上がった。(H19 6.9万人、H20 7.3万人、H21 6.6万人
 H22 9.2万人 H23 9.4万人)
・H22年にマスコミに取り上げられてから、道内からも来館する人が増えた。
・キャラクターショーのイベントを企画したら、車があふれて、警察から注意を受けたので、以後、やめることに。
・水道の重要性や水の大循環をテーマに展示している。
・計画停電の場合は、閉館になる可能性もある。
・節電は、噴水を時間短縮するなど、取り組んでいる。
・4月から、サービス協会は一般財団になった。
・入館料は無料。

<見学>
 浄水の実験など、体験型の展示が多く、子ども連れが家族で楽しめるような工夫が各所に施されていた。案内担当として、女性の臨時職員に一緒に回ってもらったが、きちんと教育を受けていて、親しみやすかった。展示のリニューアルには高額の費用がかけられているが、入館料無料ということもあって見学者も多く、水道の重要性や水の循環というテーマを、多数の人に伝えられているのではないかと感じた。
記念館前の広場は、小さい子どもさんを連れてゆっくり遊べるようになっていて、人でにぎわっていた。

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(2)藻岩浄水場・水力発電設備
<本射場長より説明>
・札幌の水は、95%を豊平川から取水しており、藻岩で約2割、白川で8割の浄水を実施。
・水力発電の設備を設置したきっかけは、北方都市会議で、ポートランドが取水ダムの落差を利用した水力発電を行っている紹介があったことから。
・取水部と浄水部で60mの落差があり、有効利用を考えた。
・S59年にクロスフロー水車方式で開始された。初代のものはH13年に運転停止となった。
・その後、沈殿効率を上げるために、着水線を上げる必要があり、初代の方式ではレベルが足りなくなる。
・着水のレベルが高くても管路のまま送水できる、フランシス水車の方式を用いて再開することを検討。
・ダム水路主任技術者の資格がいることなど、一般部局と人事交流が頻繁な水道局直営では技術者を抱えることが困難と判断。
・発電事業にあたっては、直営方式より共同事業方式がよいと判断し、ほくでんエナジー(株)と共同で20年契約で事業開始。
・発電量は、315万kwh/年 買電8万kwh 売電113万kwh 場内使用210万kwh
・支出は3210万円(ほくでんエナジー社に20年契約で支払う管理費含む)
・収入は4460万円で、差し引き1250万円の利益
・発電には原水を使用しているため、葉っぱやくるみの殻が混じる。メンテナンスは3年ごとの予定だったが、2年に短縮となった。
<現地見学>
 藻岩浄水場の本体の浄水場は、今回、見学の範囲外であったが、札幌が冬期、気温が下がるため、説明を受けた建物の中に設置されている。フランシス水車本体、発電設備を見学した。固いくるみの殻がたまってくると発電効率が落ちるということ。「市民にくるみ拾いのイベントを行っては?」と聞いてみたが、「くるみの木はあちこちに相当あり、熊の食物としても必要なので」ということ。そういえば、熊が里に下りてくる年は、台風で山に食物がないときだったことを思い出した。
 設置のコストを引き算しても、現買い取り価格で黒字になっており、水の落差のある場所を市内で探してみてもいいのではと感じた。

*一番下の写真がフランシス水車です。取水場と浄水場の落差を利用し、水車(巨大なかたつむりのような中に羽根が入っています)を回して発電し、水はそのまま配管によって浄水場(着水井)に運ばれます。これまでのクロスフロー方式では、そのまま着水場に放流しなければならなかったのが、この方式によって高い位置に変更になった着水井に配管で持っていくことができるようになっています。

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小樽運河観光ボート

2日目、小樽運河で最近導入された観光用のボートについて調査に行ってきました。
最初、小樽市役所でお話を伺いましたが、小樽市役所は、これだけでも観光資源になるんじゃないの??というレトロな建築で、アンティーク好きなわたくしには、嬉しい建物でした。
小樽運河は、私は初めてでしたが、観光で行かれた方は多いんじゃないでしょうか?運河の両岸には、古い倉庫や工場などが立ち並び、観光客であふれています。この運河も、高度成長期には、埋め立てて道路にしようという計画があったそうですが、市民の反対によって計画は変更され、計画エリアの半分だけ埋め立てて中止され、運河を残すこととなったそうです。そのおかげで、景観を生かした一大観光地として、にぎわいを見せることとなりました。
小樽はかつて、ウォール街のような金融の街として、発展を遂げたということ。当時、競い合って建てられた倉庫群や、その後のいろいろな時代の建物の遺産が、今の街の景観資産になっています。
導入されたボートは、当初、民間の会社が試行的に始めたものを、なかなか評判もいいということで、行政(外郭団体)も加わり合同会社として運営されています。合同会社というのは、責任の及ぶ範囲がはっきりしていて、運航する民間会社が赤字になっても責任の範囲外になるメリットがあり、選択したということです。じゃあ、一方の民間会社はというと、船舶の運航などの許可申請がスムーズに進む点などが、メリットになっているということ。
ボートに乗っている時間は、40分くらいです。両岸の古い工場や、運河の川辺のカフェでお茶を飲む人たち、歩いて運河をめぐっている観光客の人が手を振ってくれる、など、景色だけでなく、楽しめます。操船は、女性乗務員、案内は、外国人のガイドさん。すべて流ちょうな日本語でメモも見ないでずっと案内を続けてくれます。
大沼公園、小樽運河と、自然の景観や倉庫群の景観、どちらも本当に素晴らしいものでした。でも、兵庫運河でしか味わえない何かがあるはずです。

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大沼公園水上レストラン

1日目、大沼公園にある水上レストランを調査しました。元々、今回の調査は、兵庫運河の活用の一環として、水上レストランやカフェ、それから観光のボート等が導入できないものか、同様な取組が行われているところに調査に行こう、から始まっています。
大沼公園の水上レストランは、とてもユニークなもので、「まるで湖畔の別荘のデッキでお茶を飲んでいたら、そのまま湖の真ん中まで動いていく」ようなイメージです。景色がもちろん、抜群に美しいことはあるのですが、音も静かで、観光案内とかの気負いとかもなく、ゆっくりランチしながら癒されるなあ、、というものでした。時間は40分くらい。ランチのメニューはカレースープセットで船(いかが?)に乗るのも入れて¥2000。
 社長さん(写真真ん中のイケメン青年です)にお話を伺うと、もともと、湖で獲れる魚を使った料理屋さんがあり、湖の真ん中の島との行き来に渡し船があったので、国定公園の中でも、桟橋を使う許可があったということです。本来、デッキで食事をする感覚を水上で、というものから始まっているようで、船にしているいかだのようなデッキのようなものは、もともと、養殖に使っていた加工場のいかだということ。レストランを始めて1年、水上レストランも5年くらいになるそうです。ちゃんと続いているのは、おいしいこともあるんでしょうね。
 景色は、ともかく美しいです。遠くに駒ヶ岳、湖には、スイレンの花が咲き誇り、湖の中には、小さな島がたくさん浮かんでいます。
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