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福祉環境委員会視察

先週、24日〜26日の3日間、仙台〜鴨川〜横浜と行政調査に行ってきました。移動が多くて大変でしたが、非常に有意義な視察だったと思います。活動報告に掲載しています。視察から帰った翌日、職場のOB会で医療に関するお話をさせていただきました。(案内には「特別講演」と印刷されていたので諸先輩方を前にして恥ずかしかったです。ご清聴感謝いたします)

福祉環境視察#3(横浜)

横浜では、温暖化対策に関する取り組みと、介護予防の取り組みの調査を行いました。全庁を挙げて温暖化対策に取り組んでいるのは神戸市も同じですが、「ごみを減らす行動G30」というプロジェクトでは、企業も含めて市民を巻き込んでいろいろと成果の出る取り組みが実施されているようです。また、新エネルギーにも積極的で、大型風車による風力発電の計画や、家庭の太陽光発電の助成などが取り組まれています。
介護予防では、まず、各中学校区ごとに地域ケアプラザという施設があって、その中に予防訓練ができる施設を充実させていこうという感じでした。神戸では、既存の民間施設の中に相談窓口があることや、当初老人福祉施設であった地域福祉センターは小学校区単位に小規模で多数あることなど、いろいろと状況が違うことはありますが、いろいろと参考にできる点は多いと思います。写真は地域ケアプラザのパンフです。


福祉環境視察#2(鴨川)

視察2日目は、千葉県の鴨川にある民間の総合病院「亀田メディカルセンター」を視察してきました。そりゃもう、すごいのなんのって。まるで豪華リゾートホテルでしたよ。亀田院長ご自身による病院説明を聞くことができ、大変有意義な視察でした。強調されていたのは、「医療スタッフを増やすと人件費比率が下がる」という、今までの病院経営では考えられない理論で、実際に病院で実践されているのを目の当たりにしました。大きい病院ではありますが、医師の数は常勤で335名と、考えられない数なんです。また、「医師は知的労働者なので、給料よりもいい研修にやりがいを見出す」とも言われ、研修をとにかく充実させる取り組みをされているようです。(わたしの場合は全く根拠も理論もありませんが)先日の市会で同様な質問をした経緯もあり、勝手に大変共鳴させていただきました。また、いいなと思ったもうひとつの取り組みとして、家庭医を育てる事業に10年前から取り組まれ、育った若い医師たち10名で別の場所でグループ診療を行っています。病室のベッド脇には端末があって、食事の注文ができたり自分のカルテや検査結果を閲覧できたりするのですが、この情報が、家庭医の診療所グループでも見ることができるようになっているとか。こちらも、先日の市会で新中央市民に関しての質問で、これから作るのであれば、周囲の病院との電子カルテの共有を前提にという趣旨の質問を行った際、困難だということが先に立った答弁であったように思います。亀田院長のご発言の中に、こんな問題あんな問題とマイナス要素から行くのではなく、こうしたい、実現したいと思うことをどうすればよいかと考えるのが先であるといったものもありました。いろいろな面で参考にできる要素は多かったと思います。パンフレットの一部と、病院とは思えない施設の一部の写真を添付します。

  

福祉環境視察#1(仙台)

仙台では、既存幼稚園を保育基盤の設備として有効活用する幼稚園移行支援事業のお話を聞いて、子育てふれあいプラザ「のびすく仙台」を見学してきました。幼稚園移行支援事業は、これから始まる認定こども園の先駆け的な取り組みといったところ。13、14年度は、設置者が自費で保育所を創設していましたが、15年度から市の単独補助事業として認可保育所が併設され、合計12施設。17年度募集には応募(法人の)がなかったのは、認定こども園の施行等も要因ではとも。待機児童の解消のみでなく、定員割れしていた幼稚園が、保育所併設で人気が出ていっぱいになるなど、幼稚園にとってもメリットが出ているようです。
「のびすく仙台」は、繁華街の中のビル内(地下鉄の駅を出たところ)にあって、お母さんたち(おばあちゃんも)が子どもさんを連れてゆっくり過ごせる施設。遊び場の提供のほか、相談事業(気軽に相談できる窓口)一時預かりなどを事業展開しています。市内の保育所や幼稚園に関する資料や、子どもに関する様々な資料をそろえてあって、区役所の子育て支援コーナーの一部のような感じ。神戸でも区役所の中にこんな施設を作ってもらえたらなあ、と思いました。
ほかには、「仙台保育室」という独自の制度によって、認可保育所の基準をゆるくした施設があります。商業地にあって園庭のみが広さがとれない以外は認可保育所と同じ条件のA型と、認可保育所より基準を少しゆるくしたB型とがあるそうです。助成の内容までは聞けませんでしたが、いろいろな面で子育て支援には柔軟な感じがしました。資料はパンフレットの一部です。

 

エコ市民フェスタ

エコ市民フェスタの中で、電気自動車を運転してきました。エンジン音がまったくしない(当たり前なのだ)のと、アクセルを踏んだ感覚が、ガソリン車とは全然違って「あれれっ?」という感じ。1回の充電で100kmくらいは走れるそうです。専用の充電器でないと充電できない、充電に時間がかかる、スピードを出すとバッテリーが早く切れる、など、課題はまだ多そうですが、ここまで来たか!と実感しました。(写真左)試乗はできなかったのですが、神戸芸工大の学生さんが、デザインをした小さい電気自動車も展示していました。車体の外板は、なんと、段ビニ製。(段ビニは、樹脂でできた段ボールです)本物は、FRPで作るらしいけど、ちゃんと道交法をクリアして乗れるようです。超かわいいのです。(写真中)最後の写真は、「かえっこバザール」という催しで、子どもたちが不要になったおもちゃを持ち寄って、券と交換し、その券を使って欲しいおもちゃと交換できるもの。オークションの様子です。子どもたち、みんな真剣そのもの。おもしろうそうだったので、(私も、おもちゃ、持ってきたら良かった、、)とマジで思いました。(笑)

  

のじぎく兵庫大会閉幕

今日、障害者スポーツ大会のじぎく兵庫大会が閉幕しました。3日間しか開催していないので、土曜日に開会式に出たと思ったら、今日はもう閉会式です。開会式では、ろう学校と養護学校の生徒たちのブラスバンドがあり、マーチングしながらの演奏でした。よほど練習したのでしょう、ぴったりとそろっていて、胸を打たれるものがありました。隣にいたご婦人方もハンカチを探されていて、心も温かくなる感じです。開会式では、選手が入場する度にボーイスカウト・ガールスカウトの子どもたちが走って丸イスを運びます。みんなよく走っていて、本当に大変だったと思います。
今日の閉会式は、「フォークジャンボリー」ということで、高石ともや、南こうせつ、イルカ、杉田次郎のみなさんが、私の世代なら泣いて喜ぶヒット曲を歌ってくださいました。そして最後は、選手の皆さんも列を出てトラックにあふれ、ありがとうを会場も全員で熱唱して、本当に優しい雰囲気で終了することができました。
これだけのイベント、これだけ盛大に盛り上がり、盛り上がったまま秋田の国体(わかすぎ国体なので、マスコットはすぎっち)に引き継ぐことができて本当に良かった〜と実感します。(私は、何も仕事してませんが。。)選手の皆さん、関係者の皆さん、ボランティアの皆さん、お疲れ様でした。明日から、この優しい気持ちを持って、また、仕事していきたいと思います。
写真左・・国体の閉会式でのでかんしょ節 はばたんに合わせた衣装で踊っています
写真中・・のじぎく大会開会式で働くボーイ・ガールスカウト
写真右・・ブラスバンド(ろう学校・養護学校の編成)

  

巨大コンテナ船入港

六甲アイランド南のコンテナバースに入港したデンマークのコンテナ船「エマ・マースク」ですが、立ち入り禁止区域にあるため写真撮影等ができなかったので、送ってもらったファイルを使わせていただきます。今、ポートアイランドのPC18バースにおいて国主体の「スーパー中枢港湾プロジェクト」が進められています。コンテナ船の大型化に対応するために水深16mのバースを整備、ターミナルの運営も複数社を一体化して効率化、周辺の手続きの簡素化やコンテナ輸送まで考えた効率化を行って、コストの3割削減、リードタイムの1日短縮を図ろうというものです。今日、エマ・マースクが入港したバースは、水深14m。今日は、これから名古屋・横浜に寄るということで、荷が軽く14mでも問題ないですが、これからコンテナ船がどんどん巨大化していくと、神戸港の水深はMAXでも15mなので、入港できなくなります。お隣のプサン港では、16mバースを30個くらい作っているというから、老舗神戸港の北米航路を維持していくには、ぜひとも大型コンテナ船に対応させる必要があります。
「エマ・マースク」
○船籍 デンマーク
○全長 397m
○全幅 56m(コンテナ22列)
○コンテナ数 11,000TEU
○総トン数 170,794総トン

神戸港の今後の計画を示した「みなと神戸いきいきプラン」から抜粋したコンテナ船関連ページを添付しておきます。詳細は、市のホームページをご覧ください。

改1:用語がわかりにくいというご指摘を受けました。用語解説を追加します。
バース;港湾内において船舶が安全に停泊または荷役を行うことができる水面
リードタイム;輸入コンテナについて、コンテナ船の入港からコンテナターミナルより搬出することが可能となる時間の長さ
TEU;20フィートのコンテナに換算したコンテナ本数 Twenty-foot Equivalent Unit

  

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