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新潟市

新潟市が取り組んでいる、コンプライアンス(法令遵守)条例について調査をしてきました。写真左にあるように、定めた条例を、職員に理解してもらい、身につけてもらえるよう、マニュアルが作られています。マニュアルの前半は、条例の内容や公益目的通報制度についてQ&Aを入れた具体的な解説、後半は、条例の内容となっています。
新潟市でH15年に起きた、土木建築工事をめぐる入札において、市職員と建設業者が競売入札妨害で逮捕されるという事件を受けて、市議会で調査委員会を設け、調査を行った結果、その対応方針としてH17年にコンプライアンス条例の制定が表明され、できあがったものです。
写真中は、条例を通報者の保護と特定要求行為への対応の流れを図示したものです。ここで、左の通報者の保護の流れですが、ここでは、通報者が第3者機関である法令遵守審査会に通報できるということが、まず通報者を保護することになるという説明をしていただきました。更に条例を読んでみると、例えば、通報することで何らかの不利益(職場でのポジションなど)を受けた場合は、職員から委員へ申し立てを行うことができるとあります。(この図に全部入れると見難くなるのでそこまで書いていないのでしょう。)
現在、神戸市では政治倫理確立委員会が頻繁に開催されています。法令遵守については、内部規定にはあると聞きますが、こうした新潟の例を参考にしてきちんとしていくべきでしょうね。ただし、倫理感というものは、規則で決められるものではなくて、あくまでも各個人が持つもの。チェックできる体制、見逃さない体制を作る必要はありますが、最後は議員、職員、ひとりひとりが志を高く持つことにあると思います。

 

喜多方市

喜多方市では、喜多方市美術館、喜多方プラザを視察しました。喜多方市美術館は、常設展示がなく、残念ながら絵を見ることはできませんでしたが、人口6万人弱の市で、年間15000人〜16000人の見学者が訪れるそうです。観光入込み客は100万人ですから、観光客の方が多いのかと思ったら、そうでもないそうです。地元の方の芸術に関しての関心が高いのかなあと思いました。
喜多方プラザは、ここを拠点として実に様々なイベントや活動が行われていて感心しました。「喜多方発21世紀シアター」は、町のあちこちを劇場などに見立てて、演劇や、音楽、伝統芸能などの催しが開催されます。4日間で、100以上の公演があるようですが、小学生から80歳まで、たくさんの年齢層の人々がボランティアとして参加することで運営されています。まさに、町をあげてのイベントのようです。子どもが中心というのがいいですね。
あと、おもしろそうな企画で、「知的のんべえのための酒づくり講座」というものがありました。地元の酒造会社に協力してもらって、冬の土日、何回かに分けて酒の仕込みをするらしい。講義と実技があるそうですが、実技は本格的なものです。喜多方に来ないといけないんですが、遠くから参加のリピーターも多いそうです。参加費は、27000円(今年)ですが、720mlの吟醸酒12本が最後にもらえるので、結構、いいかも。神戸でもやっているそうなので、聞いておきます。

 

福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」

全体写真がないのでイメージがわきにくいですが、お隣のNHKとタイアップして作られた子どもの学習や遊びに使われる施設、といった説明がいいでしょうか。名前の「こむこむ」は、公募でつけられたそうで、コミュニケーション(communication)と子どもの夢からきています。プラネタリウムやステージホール、各種教室、図書室、数々の遊び施設などが入っています。勉強している小学生の女の子に話しかけると、今日は創立記念日でお休みで、勉強はともかく、遊びの相談にきたんだと笑顔で話してくれました。探検しながら遊べるような部屋や、素朴な遊ぶ道具など、子どもでなくても充分楽しめます。神戸にもこんなところがあれば、お金をかけずに安心して小さい子どもを連れて遊びにこれるし、いいなあと思いました。
写真左・・こむこむのキャラクター、ももりんと、その由来。春がきて雪が溶け始めると山の斜面に見える雪のうさぎにちなんでいるなんて、なんて情緒的なんでしょう。感激しました。
写真中・・小さいピンを押し出して形が作れるだけの単純な構造ですが、子どもたちに一押し人気の遊び道具。
写真右・・(日頃、本人の登場がほとんどないというご意見ももらっているため、登場させます。世界の民族衣装を着るコーナーでちょっと遊んでみました。これ、十二単です)

  

仙台(松森工場)

資源化センターの隣にある松森工場は、こちら神戸ではクリーンセンターに相当します。以前、東クリーンセンターを見学したことがありますが、燃焼の方式の違いや灰溶融炉の設備などのほか、市民の見学者に配慮した施設になっている点が特徴的でした。写真の恐竜は、子どもたちに分かりやすく説明するためのちょっとした展示物ですが、足の部分は空き缶を延ばしたものが貼り付けられていて、リサイクルをPRしています。(どうしても習性で、どうやって作るんだろうと、アップで撮ってきました。芸が細かい!!)
建設に関わる裁判もあり、法規定で年1回の測定義務があるダイオキシン測定ですが、年12回行ってホームページ上で公開しているということでした。(とにかく値が小さいから帰ってからホームページをぜひ見てほしいということ。確認しましたが、確かに非常に小さい値でした。)

 

仙台(松森資源化センター)

神戸市の資源リサイクルセンターに相当する、仙台市の資源化センターを視察しました。センターは、第3セクターで運営され、1日あたり35トンの資源ごみが運ばれ、うち30トンがリサイクル、残り5トンは穴の開いていないスプレー缶など、こちらは埋立に回されます。ペットボトルも含め、鉄、アルミ、びんは資源として収入があり、乾電池・蛍光管は逆に処理費用を支払っているのだそうです。神戸市の資源リサイクルセンターとこのセンターの違いは、

1.磁気によるスチール缶分別以降は手選別処理で行っている。(全部で48名の社員が手選別 写真左)神戸のセンターでは、アルミ缶、ペット、びんも機械で選別。分け切れなかった最後の手作業部分のみ。

2.ゴミ袋でなく、回収容器を使用。(写真中)

3.スプレー缶、乾電池、蛍光管も一緒に収集

手選別作業は大変な作業です。中身がそのまま入っているものを除いたり、びんのふたをはずしたりと、流れ作業の中で次々と作業が行われていました。ここでは、障害者の就労は一部のみで、作業されているのはパート作業員ということでした。最後にできあがる資源ごみのロット(写真右)は、例えばペットボトルなど、キャップがどれくらい残っているかで、引き渡す際、検査が行われます。仙台はキャップがついたままのものが多く、問題なんだということ。

注〜この問題はどこも同じです。ペットボトルやびんのキャップははずしてから出しましょう。

  

民主党福田昭夫さん講演

政令都市政策協議会総会で、栃木2区から出られている福田昭夫代議士の講演を聴講しました。福田氏は、今市市の市長を3期務め、そのあと栃木県知事、そして衆議院議員という経歴の持ち主。党の現状と課題について4つの柱を訴えられました。

1.党に関わる全ての人が意識改革を行って党勢拡大をはかり、組織を活性化すること。
(「党に関わるすべての人」って、私・ひろこを応援してくれている、貴重なあなた、あなたもそのおひとりだと思いますよ。民主党は、9年の歴史を重ねた割りに蓄積が少ないんだと指摘されていましたが、確かにそうだなと思いますね。)

2.対立軸を明確化すること・・・これまで前原体制では、とにかく対案を出していくことを基本としていましたが、徒労に終わってしまうこともあり、国会ではなく、国民に向かって訴えていく必要があること。

3.国民に安心感を与えること・・・民主党に任せても大丈夫な感じ、安心感を国民に与えることができるようにする。これまで、代表がころころと変わったりして、とかく不安定な印象が強かった。(このあと、ご自分の地元、二宮尊徳のお話をされました。)

4.とにかく選挙に勝つこと!!

アメリカのいいなりの小泉・竹中構造改革、アメリカによる構造改革ではなく、日本が主権国家として日本独自の構造改革をすべきと訴えられ、講義を終えられました。国民に向かってというのは、本当に必要だと感じます。国民に共感してもらえる政策、納得してもらえる政策を、誰もが理解できるように工夫していけば、「どちらかといえば民主党」という多くの層の支持が得られるんじゃないでしょうか。

*会場の写真が見にくいので、福田昭夫氏ホームページよりお写真を転用させていただきました。

 

小沢代表にお会いしました。

北九州で開かれた、民主党政令指定都市政策協議会の第2回総会に出席してきました。栃木から選出の福田昭夫議員のご講演(活動報告に掲載しています。)、そして、小沢代表のお話もお聞きすることができました。小沢さんは、終始にこやかで話し方もソフト、強引さは微塵もないけれど、内容はしっかりと力強く、逆に強いリーダーシップを感じました。(分かり易くいうと、オーラが出ていた。)来年の地方選挙で躍進し、次の参議院選挙での勝利することは現実的に可能だということを訴えられていました。また、民主主義である以上、選挙は非常に大事であると。選挙を軽んじてはいけないんだということも強く言われていました。また、国民に対して「わかりやすく」訴えていくことも強調されていて、確かにそうであると共鳴いたしました。
メールマガジンの方で、以前に出した「日本改造計画」が増刷されたことが紹介されていました。13年前に出版され、話題に上った本ですが、その内容は、たとえば、「高齢者の職場参加を進める」や「女性も選択可能な社会を」など、今こそ、読んで価値ある内容と感じますので、紹介しておきます。

 

民主党サポーター募集!!

2006/05/10民主党サポーターを募集しています。応援してみようかと思われる方、メールくださいね。
活動報告を更新しています。


神戸市でのキャリア教育

今週、キャリア教育推進協議会の第3回目となる会合が開かれます。この協議会は、H16年7月に結成され、商工会議所から農協・漁協、PTA、組合関係、学校、神戸新聞、などの組織に教育委員会が加わって、まさに、キャリア教育をオール神戸で取り組もうとしていることがわかります。いろいろな取り組みが行われてきましたので、取組状況を聞いてみました。 大きく3つの柱があって、
1.小中高におけるキャリア教育の推進
2.「その道の達人」に学ぶ体験講座の実施
3.「大人・親の働く姿を見せる運動」の展開
に沿って運動が展開されてきています。詳しく紹介はできませんが、「その道の達人」に学ぶ体験講座では、ヴィッセル神戸やオリックスの協力があったり、農業体験、青少年科学館や埋蔵文化センターで行われるものなど、実に様々な体験講座が実施されているようです。(私も受けて見たい!!)
添付したチラシは、3番目の運動の広報用のものですが、「大人・親の働く姿」を見てもらおうという取り組みで、講師を派遣して出前授業を行うのと、直接、工場などの見学会を通して働く姿を見てもらう、などがあります。
神戸市(県)は、早くから、トライやるウィークに取り組んできた実績もあり、いいプロジェクトだと思います。
ここからは私見です。。最近、ニートなる若者が増えて社会問題化していますが、あまりにも「自分オリジナル」を見つけようとしすぎて、仕事にまで「個性」が活きないと、とか、「自分らしさ」を求めすぎているんじゃないかと思ってしまいます。個性なんて誰にもあるから個性なんだし。できないことも個性のひとつだし。やりたいことや好きなことが必ずしも仕事と一致するとは限らないけど、「働く」「仕事がある」というだけでも幸せと思ってやっていれば、そのうち好きなこともできてくるし、その中でやりたいことも見つかったりするんじゃないかと。
ただし、最初の一歩を踏み出すときに、なるべくたくさんの職業の存在を知っておくことは大事だと思いますから、こうした取り組みはどんどんやってもらいたいですね。村上龍さんの「13歳のハローワーク」は、そういう意味でもすばらしい視点だなあと思います。


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