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デンマークその3 福祉器具(補助器具)センター

デンマークの最後は、北欧の福祉の特徴でもある、福祉器具センターを訪問しました。
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介護ロボットの研究をされている神戸大学の先生から、以前より「北欧には、体育館みたいな施設の介護や福祉の機器のセンターがあって、自分に合った器具を提供してもらえて、ボランティアで住んでもらって器具のテスターになったりする。」というお話をお聞きしていたので、北欧に行くなら絶対に行きたいと思っていました。

訪問した「FALCK」というのは、会社の名前で、自治体から委託されてセンターを運営していました。なんでも、昔、創業者のFALCKさんが火事を見かけて、もっと効率よくやったら火が消せるのに!と思って始めた会社で、消防・救急がメイン。資本提携を受けているのが、おもちゃのLEGOブロック、医療用品の会社。
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LEGOでできた消防士

先生から聞いていた器具の開発のためのテストをやっているところではなかったのですが、県から委託されて、器具を個人々に合うようにフィッティングさせたり、自宅まで運ぶ、回収する、また、改修された器具を管理するなどが業務です。

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デンマークの政治状況なども交えて、この地図の前にみんなで立って講義を受けました。日本で市町村合併をやったように、デンマークでも構造改革が行われ、自治体の数を減らして大きくリージョンに分けて所属させるようなことが行われたようです。FALCKでは、数か所の委託を受託しているそうです。

センター内を見学させていただきました。大きな倉庫に、さまざまな福祉用具が保管されていて、調整をするための機材もそろっていました。
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車いすなど、改修されてきたものは、ガソリンスタンドにある車の洗浄機のような設備があって、洗浄されます。
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基本的に福祉器具の貸し出しなどは、税金で賄われ、費用は発生しません。ベッドなども含めてです。さすがに高福祉の国ですね。

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