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宍粟の山に行ってきました!

昨日、民主党県連の専門委員会のひとつ、「農林漁業対策委員会」主催の調査会が開催されました。県会議員・市会議員を中心にしたメンバーで、宍粟市の山に出向き、木の伐採・搬出作業を見学させていただきました。私は、委員会メンバー外ですが、参加させていただきました。
目的とする山は、中国道の山崎インターを降りてから、国道29号線をどんどん北上し、道の駅「はが」を超えたあたりから西に行ったところにあります。普通の車道ではなくて、作業用に作られた林道を行くため、バスを降りて乗用車に乗り換えました。途中、背の高い柵が続いていたので、「イノシシ除けですか?」と質問したら、「鹿とクマ」なんだそうです。恐いですよね〜。更に、山を切っただけのような細い道(ガードレールはありません)を、どんどんと奥深く行くと、少し道幅が広げてあって、右手に伐採した木が積まれており、現場到着となりました。地面には一昨日の雨が残るため、長靴をお借りして切り取られたばかりの木材の上に立ち、兵庫木材センターの八木理事長、山田専務理事にお話を伺いながら、伐採・搬出の作業を見せていただきました。
写真は、
ヘルメットと長靴の見学スタイル
木を伐採直後の瞬間(木が斜めになっています)
伐採した木を並べなおしているところ
プロセッサと呼ばれる高性能の切断機で、指定の長さ(3.5m)に自動切断しているところ
です。
この、プロセッサというのが、感動する機械で、木をつかむと、端っこをカットしたあと、指定長さまで枝打ちをしながら自動で動作し、木を切断するんです。(もちろん、ステップごとのオペレータの操作はありますが)その動きの速さがすごい!!の一言。みんな、目が点になって動きを見学しました。
林業は、輸入材に押されて経営が厳しいことがよく言われることですが、八木さん、山田さんら木材センターの取り組みは違います。高性能の伐採機の投入など、作業の在り方を見直すことによって作業者あたりの伐採・搬出効率を格段に上げ、価格で競争力のある生産につなげ、また、下流側の木材の市場を大手住宅メーカーとの連携によって無駄なくつなげ、消費の先までのシステムを作ることで、林業が成り立ち、大きな雇用を産むと共に、山の保全整備ができる、というものです。
伐採の方法も、列単位で間をあけて伐採していくことで、成長分だけを伐採し、生み出された利益をなるべく山林の所有者に還元できるようにすることで、伐採がすべて終了したときに、また、次の植林のための準備(資金)をすることができるように、という意図があります。
今、山では、増えすぎた鹿が植林したての若い木を食べてしまうため、非常に効率が悪く、莫大な費用がかかっているということです。また、駆除された鹿の利用用途が狭く、お困りのようでした。偶然にも、本日の神戸新聞の記事で、「シカ皮を商品化 有害駆除獣を有効に活用 県内、年1万6000頭」というものがありました。県内だけで1万6000頭って、すごい数字ですよね!?記事によると、県内には4万〜6万頭のシカがいるそうです。
また、数日前の日経新聞に、「緑税で薪ストーブの普及を」という神戸大学の先生の提案の記事が掲載されていました。先生が愛用しているオーストラリア産の薪ストーブが大変優秀であり、最近巷でも人気と聞かれて、緑税を活用して普及してはどうか、というもの。昨日のお話で、間伐材は、伐採の方法が変わって、かつてのイメージとは違い、柱にする木材もすべてが間伐材といえば間伐材だそうですが、端材的なもの、細い木はやはり出るでしょうから、都会の消費者の私たちに、山のことに関心を持ってもらうきっかけとしてもいいんじゃないかと思いました。
山の仕事は雪の中、熱い炎天下、しかも危険と隣り合わせで本当に大変と思いますが、センターには、若い従業員が増えているそうです。目からウロコの一日でした。
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