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環境保健研究所

福祉環境委員会で、環境保健研究所を訪問し、今、行われている食品の放射能検査について視察してきました。
環保研では、通常業務として、インフルエンザやノロウィルスなどの感染症対策、食中毒の検査や水の検査・対策などが行われています。2009年に新型インフルエンザが神戸で最初に発見された際も、こちらの研究所でウイルスの同定が行われています。
昨年の福島原発の事故を受けて、厚生労働省が食品の暫定規制値を決め、また、農畜水産物の検査や基準値、出荷制限などを規定、規制していることから、暫定規制値を超える食品が市場に流通しない仕組みになっていますが、消費者の市民の不安を解消するため、神戸市として検査機器を導入・整備して、放射能検査を行い、食品の検査を補完検証する目的で行われています。
厚労省が決めた17都府県(青森から静岡、長野まで)の農産物、水産物を中心にした放射能検査と、給食の全メニューについての放射能検査が行われています。検査には、昨年暮れに導入した*ゲルマニウム半導体検出器付放射能測定装置(名前が長い!)が用いられています。結果などの詳細は、神戸市のホームページを参照ください。
給食については、市内の小学校で同じメニュー、同じ食材のため、1週間分の提供物を冷凍し、すべてをミキサーにかけたものを用いて検査を行います。(写真1枚目が給食のサンプルです。)写真2枚目は、装置とサンプルの食品です。(説明されているのが田中所長です。お忙しい中ありがとうございました。)

検査の方法としては、標準になる放射性物質の校正用の試料(写真3枚目)を先に用いて校正したうえで、検査対象の食品を計測します。

*放出されるγ(ガンマ)線のエネルギーを電気信号に変え、隣にあるディジタルのスペクトルアナライザ(写真4枚目)で確認します。ガンマ線は、核種(セシウム134、セシウム137、ヨウ素131、カリウム40など)によってエネルギーが異なるため、X軸がエネルギー、Y軸が検出カウント数として表示されます。(カリウム40は、事故に関係なく野菜に普通に一定割合で含まれています。)

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