« 淡路島資源循環型農業見学#3 | 活動報告トップへ | ヴィッセル残念〜 »

つくば・羽田周辺視察

空港新産業特別委員会にて、先週(11月7.8日)つくば市、羽田周辺に調査にいってきました。

1.つくば市 独立行政法人「理化学研究所」筑波研究所 バイオリソースセンター
 ポーアイにある理研の大元にあたる研究所。ここでは、実験動物や実験植物、細胞材料など、生物の研究用の実験材料を開発し、研究所などに提供します。以前に、栄養学の家森先生のご講演を紹介したことがありますが、先生の研究で「100%脳卒中ラット」というものが使われていました。文字通り、普通にしていれば100%脳卒中になるねずみです。先生の研究では遺伝的に100%脳卒中になる可能性のラットでも、大豆の飼料を与えるなどで寿命を延ばせるということでした。そういったラット(マウス)などを作っているところのようです。ちなみに、人とマウスでは、99%遺伝子対応が解明されているらしいです。

2.つくば市 独立行政法人「医薬基盤研究所」
いわゆる「生薬」の生産先般にからむ研究を行うところで、薬用植物の栽培や研究、品質評価などが行われています。現在は、薬用植物は中国などからのとか、輸入が大半とのこと。例えば「マオウ」という植物は中国アジアの乾燥地帯の植物ですが、採取が進むと砂漠化が進行することも考えられます。日本での栽培を研究され、全国どこでも栽培が可能ということがわかってきたとか。最近、漢方って見直されていると思ってましたが、薬品の中に占める漢方製剤の規模は1.6%と非常に小さいそうです。

3.JTB
神戸空港や神戸市の観光資源について旅行会社から見てどうなのか、ご意見を伺いにいってきました。
JTBのパックツアーでスカイマークの利用が極端に少なくなっていて、欠航時に他の便への振り替えができないこと、専用の予約システムを持たないため、予約手続きに時間と手間がかかってしまうことを理由に挙げられていました。「羽田便が最も多いスカイマークさんはパックツアーには重要な航空会社」ということですので、スカイマークさん、検討してくださいね。

4.JAL CARGO(カーゴ・貨物)
国内の航空貨物は2000年まで順調に増加傾向で推移してきました。ところが2001年の9.11テロにより法改正が行われ、貨物を上屋で1日置いておく必要が出たため、スピードが売り物の航空からトラックに切り替わるところが増えたということ。その後、また徐々に回復し、1999年の実績に近いところまで戻っています。路線別では東京と北海道・九州・沖縄で全輸送量の75%を占めています。JTBさんも言われていたことですが、神戸空港の魅力のひとつは、後背地として四国が控えているところ。徳島などの特産物や、また、観光地として神戸と組み合わせるなど、神戸の中での観光資源を活かしていくことも重要な一方で、如何に四国を取り込んでいけるかもポイントになりそうです。

月別アーカイブ