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神戸港の状況

前に神戸港の現状など、また調べておきますとここに書きましたので、少し調べてみました。まず、一般的に「神戸港は使用料が高いからほかの港にコンテナを取られている。」という話をよく聞きます。ですが、昨年、会派で港湾を視察に行った際、「神戸港の使用料は値下げをしており、特に高い設定ではない。また、官民一体となって港湾施設の手続きの簡素化を行っていて、リードタイムを短縮している。」というお話を伺いました。下図の左に、横浜・東京・神戸港の港関連の使用料比較表を示します。この表から、項目によって多少でこぼこはあるものの、国内では神戸港が特に高いわけではないのがわかります。次に、東京港を国の代表港として、ほかの国の港とのコンテナ取扱総料金及びコンテナ取扱量の比較図を示します。香港は、東京港の2倍以上のコストとなっていますが、取扱量はダントツの世界一です。中国に近いことが最も有利な条件となっていると思われますが、上海・深センも毎年追い上げてきております。(この表にはありません。)しかし、釜山、高雄、シンガポールがいずれも15000円弱となっているのに比べると東京港は23000円と8000円近いコスト高となり、まだまだ料金を下げる努力が要求されます。ここで、東京港の内訳は、ターミナル費用8510円・荷役料10350円・船舶関係費用4140円となっており、ターミナル費用では、高雄港も7774円と、東京港とそうは変わらないのですが、荷役料、即ち人件費が高雄港では4934円と半分以下となります。リードタイムの比較についてはデータを入手できていないので言及できませんが、スーパー中枢港湾という国のプロジェクトは、こうしたことを背景として立ち上げられました。

 

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