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岡山県視察(工房かたつむり)

先日、岡山県にある、Ⅲ型の施設、心身障害者地域福祉作業所「工房かたつむり」を訪問してきました。工房かたつむりは、心身障害者の作業所の中でも、「高次脳機能障害」を抱える障がい者の皆さんを支えることを中心に設立されています。
「高次脳機能障害」は、最近、少し耳にするようにはなりましたが、まだあまり知られていないのではないでしょうか?視察をするにあたっては、少し経緯を説明しますと、、、

まず、高次脳機能障害よりも、更に知られていない、「MTBI」経度外傷性脳損傷と呼ばれる患者さんからの相談から始まりました。

MTBIは、交通事故やスポーツなどによって頭部に衝撃を受けた後に、けがなどは治っていっているのに、知覚障害や様々な痛み、などの症状(他にもたくさんの症状があります)がとれず、病院で訴えても、通常のMRIやCTでは細か損傷は判定できないため、診断もされずに苦しんでいられる方が多く、診断のあり方を考えてほしい、などというもの。

MTBIを取り上げたドキュメンタリー番組を紹介されて観ましたが、メインで取り上げられた方は、交通事故でけがを負って、その後、激しい痛みを緩和させるために鎮痛剤などで対処してきましたが、痛みを緩和できずに苦しまれ、現在、脳に痛みをブロックする電気信号を埋め込む手術をされ、何とか生活されているという、大変な状況でした。

〜番組のネット情報〜PDFファイルをダウンロード

偶然ですが、神戸大学工学部の大学院の先生で、高次脳機能障害の判定をサポートするシステム作りに取り組まれている羅先生を知っていたので、患者さんお二人(奥様も)と羅先生、人見議員の6人でとりあえず、お話を聞く会を設けました。

その際、羅先生から、岡山県は、高次脳機能障害に非常に熱心に取り組んでいるというお話を聞き、それでは、お話を聞きに行こうと、岡山県の川崎医療福祉大学の種村先生に、工房かたつむりに会いに行くことになったわけです。

高次脳機能障害は、10年ほど前に、国がモデル事業を募集して診断基準作りやリハビリの仕方などに取り組んでいますが、岡山県は、その際のモデル事業に手を挙げて取り組んだことで、いろいろと進んでいます。

長くなるので、レポートを添付します。
レポートPDFファイルをダウンロード

工房かたつむりの製品のひとつ、かたつむりマグネットです。可愛い!!

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