« 東南アジア視察(カンボジア・プノンペン)その4 | 活動報告トップへ | 野村真波さんの番組放映 »

東南アジア視察(ベトナム・ホーチミン)

東南アジア視察の最後は、ベトナム・ホーチミンです。

JETROホーチミン事務所のお話

〇2007年から2008年にかけてものすごいインフレになった。20%くらい。為替も急に切り下げられた。
〇当時製造業でストライキが起きる。その後、リーマンショックでインフレは収まる。
〇しかし、また今年インフレに。20%くらいの。ストライキも起きる。日系企業では矢崎、キャノン。
〇政府としてインフレ対策として緊縮財政に。銀行の金利20%近く上げて、貸出抑制。なかなかお金が回らないように。
〇今年に入ってインフレは落ち着く。7%前半。貿易の方も均等に。
〇一方で、激しい政策をやりすぎたために、反動で国内景気が非常に悪い。
〇上半期倒産21000件。銀行の不良債権貸出総額の10%に。貸し渋りや貸しはがし。
〇内需が非常に悪い。特に不動産関係、建築、建材業。
〇車の販売台数も、昨年138000台が今年は10万を切る。
〇モノが売れなくて困っている。政府は政策を切り替えて、内需を盛り返そうと。金利を大幅に下げ(15%以下に)再度内需拡大を図ろうとしている。
〇労働集約型や中小企業に対して法人税3割カット。
〇消費税、4・5・6の第2四半期9か月支払い猶予。個人所得税は5〜35%の累進課税。
5%以下は下半期0%にするなど。基礎控除400万のところ900万にするなど。
〇消費を拡大させる政策に取り組んでいる。共産党政権なので、思い切った政策。
〇内需はひどいが輸出加工産業は好調。委託加工の産業、洋服や靴。
〇水産品、工業品。サムソンは北でスマホの工場。世界中に輸出。
〇日系では星下電気(?)。ベトナムに工場が6つ。iphoneのイヤホンを作って世界中に輸出。
〇自動車の電線、大手4社でハーネスケーブルの1万人規模の工場。
〇マブチモーター・日本電装など輸出加工型、ベトナムを輸出基地に。

ひょうご国際ビジネスサポートデスク
ホーチミン チーフアドバイザー 浅井氏
〇京都の大学在学中に震災。そのまま卒業に。
〇在学中にベトナムの研究をやっていた。長田にもベトナム人の友達。ハノイ出身の友達のところに行って、95年96年とハノイで大学に行った。学部入学ではなく、ベトナム語科に語学留学。その後、日本に戻って第2新卒。白星社がホーチミンに進出していて、手伝うことに。
〇当時、ホーチミンにはコトブキが進出していて10社ほどあった。日航がホーチミンで建てようとしていたホテルをマリオットが引き受けて、誰かマリオットの冠をつけてやってほしいということで、コトブキが手を挙げてコトブキ・マリオットに。5つ星のホテル。97年、アジア通貨危機を受けてダメになった。タイの不動産投資の含み益から一瞬で。ホテルストップ。甲南の仲間に、ベトナムに投資を呼びかけていたが、軒並み警察にやられた。海外投資をストップに。芋づるで白星社にも警察が来る。
〇97年はアジア危機で白星社も撤退。コトブキは持ちこたえた。
〇98年、コトブキホールディングス、会長の下、解散に。
〇当時の駐在員、みんな片道切符。戻るところもなくしベトナムに残った。
〇兵庫県人会結成し、現在、会員80名。当時、お菓子を担当していた丹後さんが会長。タンゴ・キャンディという会社を作る。事務局長の本田さんもコトブキの方、現在、食品加工の会社を経営。神戸にゆかりの人が多い。
〇県人会のメンバーは、個人営業と駐在員。神戸市が多い。ほかに西宮市、姫路市も。
〇2007年に井戸知事が来られ、県人会を立ち上げる音頭取り。
〇県の国際交流課と経済科。先月、合同の県人会を開く。
〇浅井氏、2000年にベトナムに戻る。ITの会社立ち上げる。ベトナム法人。
〇7割が日本の下請け。3割は現地。ホーチミンの日系ソフトウェア企業。現在、社員数150名。
〇ひょうご国際ビジネスサポートデスク。兵庫県の地場産業50社から相談を受けて、現地進出のサポートや現地案内のサポート。バンドー、アシックスなども。
〇県は、県下の企業の海外進出をサポートしているが、県はまだ保守的。市は、つぶれるくらいなら海外に出て、稼ぎなさい、と。
〇デスクの事業。2011年に県議会で予算を認めてもらう。


レストランにて〜JETROホーチミン事務所の皆さん/ひょうご国際ビジネスサポートデスク浅井氏

月別アーカイブ