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鎌倉市のリサイクル

続いて鎌倉市・笛田リサイクルセンター。鎌倉は、3年連続リサイクル率No.1の都市。(人口10万人以上の市町村)見習うところも多いのではと市の取り組みについて伺いました。神戸と違っているところを紹介します。

○カン・ビン・ペット
カンは黄色、ビンは青色のコンテナが収集日の前日にステーションに配布されます。1番に排出する人が折りたたまれたコンテナを組み立て、市がコンテナごと回収する仕組み。ペットボトルは別の日にペットボトル回収の日があって、袋に入れて回収されます。回収されたカンは、自動選別装置でスチール・アルミに選別され、それぞれ圧縮成型されて売却されます。ビンは、色別に手選別され、それぞれ資源化されます。笛田リサイクルセンターでは、これらカン・ビンの選別処理が行われていて、選別の様子など見学してきました。(ペットボトルは別)
ちなみに、神戸市では3つを同じ袋に入れて収集していますが、自動の袋破砕機や自動選別機などがあり、やはり最後のビンの色分け作業と、自動で選別し切れなかったものについて手選別が行われています。
○新聞・雑誌
神戸市では地域の回収に任されていますが、鎌倉では市が毎週1回収集しています。月に2回の私の地域でさえ、2誌をとっている私などは、収集日が出張と重なったりしたら次のときが大変です。毎週収集はありがたいですね。それなら出そうという人も増えるのでは?回収率上がりますよね、きっと!!
○ミックスペーパー
これは、神戸では「雑紙」と言われているもので、お菓子の空き箱や封筒、ストッキングの台紙など。個人情報も多いので、不要封筒などに入れて封をして出します。新聞・雑誌、牛乳パックと一緒に「紙類」の日に集められます。
○植木剪定材
これも、専用に回収の日があって、集められた剪定枝は業者に出してすべて堆肥化されています。年間の堆肥の量は11200トン、うち、3000トンを市民に無料で配布しているそうです。残りは製品化して売却。神戸では、公園や街路樹の剪定枝については半分程度堆肥化が行われていて、売却されていますが、残り半分と家庭から出るものは焼却されています。(この堆肥の質がかなり好評ということで、建設局に堆肥化など剪定枝の利用率を増やせないか質問したことがありますが、現時点では困難という回答でした。)
○容器包装プラスチック
神戸では北区で今年11月から収集が始まりますが、他の区ではこれからの容器包装プラスチック。鎌倉では以前から専用の日に回収されています。
○使用済み食用油
燃えないごみの日に、使用済み食用油の回収も行われています。ペットボトルに入れて回収された食用油は、バイオディーゼルの燃料などに利用されます。
○燃えるごみの取り組み
生ごみの処理機に1家庭最大4万円の助成があり、7万世帯のうち、1.4万世帯が処理機を保有しています。また、小学校などには大型の生ごみ処理機が導入されていますが、更に、今後生ごみの有効利用のため、生ごみリサイクルの検討をしているとのこと。また、焼却された焼却灰は、神戸ではフェニックスに埋め立てが行われていますが、鎌倉では「埋め立てゼロ」推進のため、溶融化して建築資材などに再利用が行われています。
○普及・啓発の取り組み
減量化推進員制度や、3R推進事業奨励金の交付など、地域の活力をうまく活用しています。後者の奨励金は、自治会などが申請して交付を受けます。市民の手で環境ニュースを発行するなど、市民の意識の高さを感じますね。

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