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環境フェア

金曜日、これもG8関連行事ですが、中央体育館で開催された環境フェアを回ってきました。じっくり回っていろいろと質問したりしてたら2時間以上もかかってしまい、さすがに疲れました。。。中から少しだけご紹介。
バイオマス関連は多数・多種類の展示がありました。国土交通省系の下水汚泥のコーナーで、「LOTUS Project 下水汚泥資源化・先端技術誘導プロジェクト」について少しお話をお聞きしました。下水汚泥を資源として有効活用するには、微生物に空気を送るために電気を大量に使うのですが、省電力の研究とかやってないのかなあ、と思っていたら、酸素を使わない方法(嫌気菌)を研究中だそうです。酸素が少量で済めば、電力も少量で済むので、早く開発が進んでほしいものです。

バイオディーゼルも、何種類かの展示がありました。今のところ、菜種油からでも、廃食油からでも、バイオディーゼルを精製するのには、苛性ソーダなどの薬品が必要ですが、関西化学機械製作㈱という会社が展示していたのは、薬品の代わりに酵素を使って精製するもの。どこのプラントでも処理に頭を悩ませているグリセリンが自動的に取り出せる、と資料には書かれていますが、残念ながら酵素も高価なようで、コスト低減には至っていないということでした。

もうひとつは、農水省の関連組織(農研機構)が行っているSTING法とよばれる触媒を使ったもので、こちらは、グリセリンが生成されないというものです。装置がちょっと大掛かりなのではとも思いましたが、汎用品にはまだ至っていないようです。

それから、産業技術総合研究所という組織の展示では、木質バイオマスの展示を行っていました。稲わらでも何でも生物系のゴミからエタノールを取り出すのに、早くコスト競争できるような技術を開発してくださいね、と話したら、ともかく1リットル¥70を割るように目指しているのだそうです。

カーボンオフセットに関しては、ミニセミナーのような講習もやっていて、残念ながら終わりがけだったので受けられなかったですが、狭いところに10数人の人が講習を受けていました。日本ではまだまだ新しい概念ですが、これから広がっていくものと思われます。オフセットは、「埋め合わせ」という意味で、生活の中でCO2を出した分、削減努力で減らなかった分をCO2削減につながる事業や活動などに投資を行います。詳しくは、www.j-cof.org をご参照ください。

大阪湾のフェニックスについても展示がありました。このホームページを見て「何なのそれ?」と言う感じで、知らない人も多いんじゃないかと思いますが、神戸では六甲アイランド沖にあるゴミの焼却灰などの埋め立て処分場やその事業のことです。大阪湾には4箇所あって、六甲アイランド沖はそのひとつ。ごみが減らないと、この焼却灰も減らず、海上のフェニックスの埋め立て場の寿命も短くなります。

案内を送って下さった間伐材有効利用を進めている木原材木店のコーナーでは、ヒノキの間伐材の木片がお土産で配られていました。いいにおいです。間伐材など、国産木材のいい利用法はないでうか?というアンケートがありました。秋田の角館小学校のような、秋田杉を内装に使うような取り組みを兵庫県でももっと取り組んでほしいなと思います。これは、難しいかもわかりませんが、オフィスの家具も、何もスチールでなくてもいいところもたくさんあるんじゃないかと思いますが。(木の古い家具は私の好みでもあるので。。)

ほかにもいろいろありました。写真の装置のようなものは、持ち運び式のトイレです。ビニールシートのようなものが、ビューンと動いて、し尿を袋詰めできるようになっています。ありそうでなかったんじゃないかな、こんなトイレ。

最後の写真は、おまけですが、環境フェアのあとに立ち寄った、三菱神船のブラスバンド部のコンサートの様子。あまりに上手だったのでご紹介しておきます。仕事のあとの練習であれだけできたらすごいと思いました。(^o^)

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