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熊本県の企業誘致等

12月10日、11日と、熊本・北九州に視察に行ってきました。熊本では、地下水資源が豊富なことなどから、半導体関連産業の集積が進んでいます。その歴史はなんと40年。60年代から、三菱電機、松下電器、NECの工場が熊本に進出、その後次々と電気・電子メーカーが熊本に進出しました。理系の大学や高専などが多く、人材が豊富なことも、地下水に加えて企業立地に好条件となっているようです。半導体に加えて、自動車関連の企業の立地も盛んで、ホンダやヤマハの工場や部品を製作する工場が集まっています。実際に見せてもらった工場は、そのホンダさんが、最近立ち上げた太陽光発電の会社ホンダソルテックさんのパネル工場。つい最近稼動したところで、販売拡大はこれから、という、できたてホヤホヤの工場を見せてもらいました。ここの目玉は、新技術の「CIGS薄膜太陽電池」と呼ばれる新しい太陽電池です。(C=Cu銅、In=インジウム、Ga=ガリウム、Se=セレンです)一般的なシリコン太陽電池の層の厚さが200ミクロンのところ、2.4ミクロンと約1/80に。シリコンは最近、需要が高くなって価格も高くなっているし、インゴッドを溶かすのに大きなエネルギーが必要なので、シリコンを使わないところがミソだそうです。インジウムとかも希少金属で高いのでは?と伺ったところ、使う量が圧倒的に微小で済むので価格が抑えられるということ。家庭用に、太陽電池モジュールと、そこで発電された直流電気を交流に換えるパワーコンディショナーをセットで使用します。太陽電池自体は半永久的にもつらしいのですが、取り付け冶具の方が先に傷んでくるそうです。家庭用に3kwの規模で、初期費用が¥180万くらい。高効率で蓄電できる仕組みがないので昼間の余剰電力は電力会社に売電することになります。工場の壁面には、一面の太陽電池パネルが設置されていました。ディスプレイ性を持たせるため、屋根ではなく壁に設置している分、発電量のグラフ、一番多いのが10月、11月になっていましたね。一般的に30°がベストなんだそうな。設置の際には、その場所に合わせて微調して決めるらしい。年間の電気代に影響しますもんね。
何にせよ、新技術を公開していただき、ありがとうございました。

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