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福祉環境委員会

27日、新しい委員での第1回福祉環境委員会が開催されました。それぞれ事業概要の説明と国家予算に対する要望の説明に加え、保健福祉局で1件の陳情の審査、環境局で追加報告が1件ありました。陳情は、現在再度山の山中にある知的障害者入所施設「ひふみ園」の老朽化に伴い、星和台団地近隣に移転の計画に対し、地元自治会から話し合いの継続などを求める内容のもので、全会派一致で打ち切りとなりました。
もう1件、追加報告ですが、和田岬ポンプ場の移転(新しいポンプ場を設置)工事に先立って遠矢浜北側水域の底質を調査したところ、環境基準を超えるダイオキシンが検出されたというものです。27日の新聞にも記事が載っていますので、詳細は神戸市のホームページをごらんいただけたらと思いますが、専門家を含めた対策委員会を立ち上げ、早急に汚染範囲の確定や対策法を検討していくということで、直ちに健康に影響するようなことはありません。いろいろと委員から質問があり、当局から説明がありました。ダイオキシンの発生で考えられるのは、ごみなどの焼却によるものと、コプラナPCBです。コプラナPCBはトランスなどに使われるもので、ダイオキシンに近い働きをします。(ここから委員会報告でなく、川原田によります)ごみ焼却の方ですが、神戸市内の焼却炉は、すべて徹底したダイオキシン対策が施されており、排出基準をはるかに下回るものとなっています。ダイオキシンは250℃〜300℃くらいで最も合成されやすく、その温度範囲を過ぎると合成されにくくなります。市内の焼却炉は800℃以上で燃焼させており、この温度では化学反応してダイオキシンができる量は大変少なくなります。燃焼を完全にするために自動攪拌など、工夫が行われており、更に、250℃〜300℃付近の温度にならないよう24時間運転を行っています。微量ではありますが生成されたダイオキシンも、その後、①排ガスの急速冷却によりこの温度の通過時間を最短にして冷却②消石灰と反応させた後、バグフィルターと呼ばれるろ布に吸着させて取り去り③排ガスはNOx除去のためアンモニアと反応させて窒素と水に分解させますが、このときに使用する触媒によってダイオキシンも提言させる効果を持ちます。(東クリーンセンターの排ガス処理部のパンフレットを添付します)(説明終わり)
水底の底質の環境基準は、150pg-TEQ/gで、今回の観測値は350〜830pg-TEQ/gという数値でした。土壌では基準が1000pg-TEQ/gになっており、海の底だから基準が厳しいようですね。市は念のため釣りをしないように呼びかけていますが、皆さん!?元々釣りは禁止の区域ですからね。

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